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【作品名】 バッカーノ! 【名前】 クレア・スタンフィールド 【性別・年齢・職業】 クレアなんて名前だけど男 【外見】 【性格】 【口調】 【作品内での行動】 以下、オールジャンルバトルロワイアルでの特徴、動向など 対応するregion、endregionプラグインが不足しています。対になるようプラグインを配置してください。
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´/ ̄` `ヽ {\___/ \\ 冫 〃 イ ゚ . ゚ , / 〃 // 八 ゚;__}__ / , /_,.斗 / V . }ニニy―‐- 、 ∠イ . ′{/ __| /\_ ’ . . ..}ニニ/ . . . `ー | .{ . ィ ,灯)ハ} / ´ ___ }. . . }二{ . . . ハ | ハノ! . |} 弋ツ\{ んハ㍉} . ../ / ∨ } . .| . | ∨ \|{ , 弋シ / . イ / ∨ . .ト、│ 、 彡 // │ . .| リ \ r 、 / イ- ´ レ{ . / \ ___,,.. ´{ }/ ___`´} { / / /│ 入 / | iヽ ___,/ \ {ニニ! .. ト ., / / ̄ヽ | . . ノ⌒ヽ }| 「 ̄/ / i ; .、{ ⌒ゝ二二,__ /\ | // r\ハ .. .| .ヽ}\ `ー } /ノ ⌒ヾイ __n | /.. . ̄} . .フ ,イ .{ ミ ト'’r'ー 、ヽ| ′. . ./ . / { . . .ゝ..-' {ミ /∧ j. . . . ./ . .{ ∨ . . . .∧/\ //\\___/ ./ ′ ー ′} . . . .ヾ . . \\_/ ./ /{ } . . . . . . .\ . . ー‐. ./ . | }\ . . . . . . . \ . . . / . . .} できない夫の仲間その2で原作キャラその1 初めの町周辺でのレベル上げの最中に出会い、そのまま鏡イベントに突入 常識的ないい子だが、その分リインフォースの犠牲となっている 最近段々リインフォースへの扱いが黒くなったと評判である GMの話によると忍者街道まっしぐらだとか メインウエポンは短剣 ステータスはSPD>STR>DEF 装備 武器 【メエルーンズのカミソリ】威力:100 SPD+80 効果:トリップ10分の一で相手を即死させる(一戦闘二回まで) 盾 装備不可 鎧 【月下美人】 防御:60 持ち物 【ピナメイル】防御:20 ×1 【神速の服】防御:0 SPD+800 スキル ファッドエッジ センテリオン ドリュックブライシュティフト 刃鳴散ラス 雀蜂 シャドウサーキュラー 背刃襲 隠密【爆発四散 】<0T> 効果:隠密中に三十倍のダメージを与える。(スキルは使えない) ダガー(極)【カラテ】(パッシブ) 効果:装備しているダガーの攻撃力が二倍になる。ダガーなのにカラテとはこれいかに。 NINJA【ツッコミ】(パッシブ) 効果:相手が死なないように絶妙なツッコミ(物理)を加える。 追跡【ゴウランガ!】(パッシブ) 効果:相手がどこにいるかわかる+相手を逃がさない(こっちが容認したときは例外 KUNAI【超!エキサイティン!】<0T> 効果:カミソリを投げる。相手は死ぬ。 ☆NINJASLAYER【アイエエエエエ!?】(パッシブ) 効果:隠密中の相手を発見できる。 ☆NINJASLAYER【ワザマエ!】(パッシブ) 効果:相手を倒したとき、その相手を捕縛できる。 ┏盾:0 ┣片手剣:0 ┣短剣:100━短剣(真):100━短剣(極):100 ┣槍:0 ┗メイス:0 ┏索敵:0 ┣隠密:100 ┣追跡:100 ┣体術:0 ┗聞き耳:0 ┏投擲:0 ┣投剣:100━KUNAI:70 ┣軽業:100━NINJA:100━☆NINJASLAYER:500 ┣識別:0 ┣鍛冶:0 ┗釣り:0
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むか~し昔、100年くらい昔。これは、運命の扉の向こう側を旅した、女の子の物語… 2003~2004年に東映によって制作され、毎週日曜日朝8 30から放映されたアニメ『明日のナージャ』の主人公。 プラチナブロンドと蒼い瞳が特徴的な12歳の少女である。 担当声優は 小清水亜美 氏。氏のデビュー作である。 ロンドン郊外のアップルフィールド孤児院で育っていたが、13歳の誕生日に自分宛の小包が届き自分の母親が生きていることを知る。 生き別れた母親を捜すために、形見のブローチやドレス、日記帳を手に、旅芸人「ダンデライオン一座」に入って旅に出る。 ……というのが『明日のナージャ』のメインストーリーである。 特技は歌とダンス。一座の公演でもしょっちゅう披露している他、作品にとっても重要な要素である。 天真爛漫で他人を疑わない純粋な性格なため、多くの人を惹き付けている。 道中で多くの妨害に遭遇したにもかかわらず無事に母親に再会できたのも、周囲の助力があってこそである。 その一方で、思い立ったら即行動のアクティブな性格をしている。あとよくガラス窓を割る。 また華奢な体躯に見合わず身体能力は高く、ほぼ垂直の断崖絶壁を登ったり、新聞記者をワンパンチでKOしたり、 拳銃の弾を至近距離で避けてみたりとアンタ後番組でも通用するよ!的な活躍も見せる。 だが残念なことに、本作品は後述する物語後半からの路線変更の影響により、 描写されるはずだったナージャ自身の人間的成長が描かれることは無く、 最後まで(本編終了後のおまけシナリオですら)後先考えない猪突猛進キャラという印象が残ってしまった。 物語のキーパーソンである双子のイケメン兄弟「フランシス」と「キース」に対しての恋心も、 命を張ってナージャを助けたキースを振り、そもそもキース(平民)と間違われてナージャに好かれていたフランシス(貴族)を選ぶという、 「結局はお金じゃないですか!」と視聴者に言われても仕方ない顛末を迎える。 そんなこんなで海賊と戦ったり、ピラミッドで骸骨の山を乗り越えたり、オーストリア*1警察の留置場にぶち込まれたりと、 ヨーロッパ中を旅したナージャとその御一行は遂に母の居場所を突き止めるが、 そこにはニチアサキッズタイム最凶の悪女「ローズマリー」が立ちはだかるのであった。 ……最終的には祖父のプレミンジャー伯爵にとって都合の良い令嬢となることをよしとせず、 再びダンデライオン一座と共に旅立っていったのは続編の伏線かと思ったら、 全くそんなことはなかったぜ。 + 『明日のナージャ』という作品について .! _. -‐ ' _ ヽ, l/ _ -‐  ̄  ̄` ` '‐- _ | ,. ' _... -,―、‐ - 、 ` 、 l/ , '" / ヽ `丶、 ヽ / / / i ', \ , ' , ' f | l ', ヽ. ,' __ノヽ、_ノヽ_ノヽ_ノヽ、_ノヽ_ノヽ . / ./ {. { j , .! / ) ,' ,' i ヽ、,\-┘ '-y、 i |, ' 奇跡の踊り子ナージャ・アップルフィールドが ! , ! ! ./,, ==ゝ、 _ノ__,ヽノ 丿 i ! ! 在庫の山を掻き分けながら 6get!! t | t ヽ、/ '' 〃_)i. ` ´ rf´)iヾ,ヽ/ 丿ノ 丿「明日のナージャ」は東映アニメの最高傑作! . \ t. ゝ-v’ { i、リ! |f_j| ,'_ / ´ ∠__ ナージャは日曜8:30枠の真のヒロイン!! ` ‐- !ゝf ‐、 -‐‐' ヽ .ヒタ .fノ ヽ,.-‐- 、,. -‐-、,. -‐- 、,. -‐-、,. -‐- 、,. -‐- ', l } . . ,~-┐ . . | ヾ、 l ゝ、_` / l ,.' ! . 、 ノ _. \ { ,' , イ ヽ ノノ 丿! t ‐--‐' / `/"ヽ` 、 ヽ - ' _,-'⌒!`` =' '‐-‐' l ` ‐-ッ' ./ { .∧ ` ー ',-' !`i ヽ ノ ヽ ̄ { /´\ { ', / ! t i ー<,,.イ ` ‐ ', i. \l , ヘ ノ | ノ t | ,ェfコnfコュ '、 ./ t ー-‐' く` 〉 -=((^'n'^)) ニ= `i. { `> |ヽ.{ /\Y/ヽ. |. l / ./ | ヽ ノ | ` | t\ | ! /! / 近代ヨーロッパ(20世紀初頭~第一次世界大戦直前)という舞台設定、母親を捜すストーリー、歌と踊りがメインで魔法が登場しない世界など、 所謂「魔法少女もの」というよりは「世界名作劇場」に近いノリの作品である。 時代考証もそれなりに練り込まれており、貴族と平民の対立、金持ちと貧乏人の対立など濃いテーマも盛り込まれている。 中でも貴族階級に対する憧れと挫折を体現したライバルキャラのローズマリーのようなキャラクターも、 必要以上に(昼ドラマ的に)生々しく描写されている。 ……だが、こういった「世界名作劇場」なノリが時間帯のメイン視聴者層(小さな女の子)に受けなかった上、 前番組が、王道魔法少女ものでありながら社会問題などを意欲的に扱った『おジャ魔女どれみ』で、 後番組が、女の子同士の友情をテーマにしたバトル魔法少女ものの『ふたりはプリキュア』で、 しかもその『プリキュア』が2018年現在も続く人気シリーズとなってしまったため、 「知る人ぞ知る地味な作品」という扱いになってしまっている。 その分海外における評価は高く、特に舞台となったヨーロッパでは各国で放映され、 作品BGMは2008年のJASRAC国際賞(海外からの入金ベストワン)を受賞している。本田美奈子氏の歌も素晴らしい。 国内でもメイン視聴者層以外にはそこそこ好評だったため、後日談のドラマCDが発売され、 脚本家・大和屋暁氏の手による、まるで脊髄反射で書いたような脚本が(もっとやれ的な意味で)ファンを唖然とさせた。 不良在庫の山を築いたグッズの中で、ハンドミシンは手芸趣味の大人からは意外と本格的で実用性ある商品と無駄に評価されている。 …金スマ?中の人?もう許してやれよ。まあ、中の人は2011年にプリキュアになったけど。 繰り返すが、本作の放映時間は8 30~9 00である。 2017年には本編より3年後を描いた『小説 明日のナージャ 16歳の旅立ち』が講談社キャラクター文庫より刊行された。 ちなみにナージャとは「希望」を意味するロシア系の女性の名前ナスターシャの愛称であり、 綴りはアルル・ナジャと同じNadjaである。 某有名RPGの天才プログラマーであるナーシャ・ジベリ氏は無関係。 格闘ゲームでは、ていお氏のフリー格闘ゲーム(未完成)『朝日朝八ヒロイン』に出演している。 色々な技を使っていくオールラウンドタイプで、傘(謹製品ではない)とバトン(不良在庫)をメインとした戦法をとる。 技の攻撃力は低いが、攻撃を当てるたびにゲージがたまっていくためコンボをやりやすい。 ピンチ状態になると攻撃力が1.3倍になるので、逆転もねらっていける。 必殺技は「傘車」やら「アンヌムツベ」やら「天覇封神斬」やら怪しげな物が揃っている。 中でもコマンド投げ超必殺技の「雷電斬震」は実に5割強を奪う高火力な切り札である。 隠しキャラとして使用できる黒ナージャでは、元キャラよりも技の攻撃力が極端に低いので、 通常技がダメージなしに、必殺技が通常技程度の威力に、超必殺技が必殺技程度の威力になっているが、 必殺技が一新され、ゲージ回収率が高くなっているので、超必殺技でトドメを指すタイプになっている。 まあ、このゲームではみんなそんな感じだし、ローズマリーはやみどうこくしたりするし、どれみっちはクリムゾンスm(ry…… MUGENにおけるナージャ・アップルフィールド NullPointer氏による『朝日朝八ヒロイン』仕様のものが公開されている。 元ゲーエンジンは処理落ちが激しい『格闘ゲームツクール95』ということもあり、 MUGEN移植版では意外なほど操作性が良く、技が出やすい。 大体において原作通りであるが、弾きシステムや壁コンボの仕様、一部の技コマンドが操作しやすくアレンジされている (これはコンフィグで「原作風」を選択すると元のコマンドに戻すことができる)。 また、一部のガード方向の揺さぶりが厳しかった技はしゃがみガードできるようにもなっている。このため安易な二択はできない。 原作旧バージョンであった永久コンボは削除され、ヒット数に応じて落下速度が速くなる補正が導入されているため、 中々テクニカルなキャラになっているが、1ゲージワイヤーコンボで6割持っていける高火力は健在。 対応キャラの多い勝利デモもあり、パロディ色の強いキャラでありながら、 原作ファンも思わずニヤリとする様々な台詞を見ることができる。 ちぃたま氏によるAIパッチも公開されている。 余談だが、画面右上に「アナログ」の文字が常に表示され、左右端も数ピクセルが黒く切れるという誰得な演出が導入されている。 皆さんも地デジ移行はお早めに。 プレイヤー操作 また、ローズマリーも同じくNullPointer氏によってMUGEN入りしている。 出場大会 強肉弱食 味方殺しランダムタッグバトル MUGEN祭 大盛りシングルトーナメント パネルアタック MUGEN25 頂上対決チームトーナメントIII 無限大!ヒーローズランセレサバイバル MUGEN祭 並盛りシングルトーナメント 史上最大級 MUGEN界 男性連合軍VS女性連合軍 あまり(ryもうすぐ春なのでタッグでミニバトルロワイヤル MUGEN祭 並盛りタッグトーナメント 友情の属性タッグサバイバル 超平等!大体10割前後ワンチャン大会 【MUGEN大祭】特盛りシングルトーナメント 出演ストーリー 北斗六兄妹 プレイヤー操作 アルで昇華(part24 アルで8 30を昇華) *1 今のオーストリアではない。正式名を「帝国議会において代表される諸王国及び諸邦、並びに神聖なるハンガリーのイシュトヴァーン王冠の諸邦」。 …つまりオーストリア=ハンガリー帝国である。
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← □ □ □ 衛宮士郎とイリヤスフィール・フォン・アインツベルンの行き先は、本来は穂村原学園を目指していた。 自分たちの知り合いならば、全員が見知っている学園に集まる可能性があると踏んだためである。 そう判断した直後、ビルの大倒壊を目にして即方針を転換した。 桜や遠坂、他の誰かが巻き込まれてるなら放ってはおけない。 士郎がそう言って現場への急行し出したのだ。 イリヤはそれに難色を示した。いや、行動自体は異論を挟むことでもない。 ただ士郎が危険を冒して戦おうとしていることが一番の不安だった。 どうしてこの人は、こんなにもボロボロなのに戦い続けようとするのか。 士郎に従う代わりにイリヤは条件を課した。 "…うん、わかった。けど戦う時にはわたしが前に出るから、お兄ちゃんは下がっていて" 当然、士郎は反発した。 だが実際にイリヤの方が飛行ができて小回りが利き、遠距離攻撃の手段も豊富に持っているため戦陣を切るにはうってつけだ。 自動治癒魔術障壁等の各防御機能もあり士郎よりは生存能力が高い。そうルビーからフォローもあり最終的には折れてくれた。 しかしイリヤにはわかっている。わかってしまう。 もし自分が危機に陥った時、兄は我が身を顧みることなく割って入り守ろうとすることを。 そのためなら、左腕に巻かれた赤い布を解くことにも躊躇しないと。 それは駄目だ。あれを使わせたら彼は死んでしまう。 例え自分の知る兄とは違うとしても士郎は士郎だ。それを失う場面など決して見たくない。想像するだに恐ろしい。 その分、この身が頑張ればいい。大事な人を守るためになら、戦う覚悟に躊躇はない。 だから、敵が現れたのなら倒さなきゃいけない。 純粋で、それ故の狂気は少女の心を染めていく。 桜と黄の銃弾が交差する。 狭い路地裏を行き交い、ぶつかり合い、弾け飛ぶ様はまるでサーカスのよう。 ステージの舞踏者である女優(ヒロイン)は、その中を不乱に駆け回る。 「おい、大丈夫か!?」 黄色いリボンでがんじがらめにされていた青年へ駆け寄る士郎。 戦闘の音を聞きつけ向かった先には縛られた上銃を向けられた男の姿。 銃を持つ少女の方をイリヤへ任せ士郎は男の救出へと向かった。 不本意ではあったが銃を持った相手では剣でしか戦えない自分では荷が重い。ここはイリヤを信じる他ない。 外傷はなかったので持っていた短剣で戒めから解いてやる。 「動けるか?ここにいちゃ危ない。外でも戦闘があるからこっちに隠れてくれ」 銃弾はイリヤを狙ったものだが、幾らか撃ち洩らしがある。この狭い通路では流れ弾に当たりかねない。 壁の裏口の鍵をこじ開けて建物内へ入っていく。 それを確認したイリヤも、眼前の敵へ意識を集中させる。 『さてこれで集中できますね。アッチも射撃持ちですから、とにかく相手の手を止めることに終始しちゃってください』 「わかった!散弾(ショット)!!」 広範囲にまで及ぶ大量の散弾は、放たれた前方の空間を埋め尽くすだけの密度を誇る。 縦にしか道がない路地裏に逃げ場はない。 縦横無尽に乱れ飛ぶ魔弾を前に、銃撃の魔法少女は背面に跳ぶ。 空いた前方の空間に召喚される五梃の銃。放たれる光は弾幕と接触し、一気に爆発。 散弾を炸裂弾で相殺させることで被害をゼロで切り抜けた。 「全部防がれた!?」 『戦い慣れてますねー。ベテランってやつでしょうか?』 敵の手腕に驚嘆する。場数が違う。経験では完全に負けている。イリヤにとって相性がいいとは言えない。 けれどこっちも、伊達に死線をくぐってはいない…! 「斬撃(シュナイデン)!」 魔力を収束させた刃。これなら威力で見劣りはしない。 最小限のステップでこれをかわす魔法少女。『線』の攻撃であるために、軌道さえ読み取れば容易く見切られてしまう。 (だったら、面に!) 「十字斬撃(クロイツ)!!」 空に描いた軌跡が具現化されて呼び起こされる。 初撃の速度を落として発射し、次弾を速射して合成させた複合斬撃。即興にしては上手くいった。 魔法少女はかわせないと判断して使い捨てた二梃の銃を同じく十字に構え防御する。 「…………ッ!」 斬撃二発分の威力に歯を食い縛って耐える。相殺し切れずに衝撃で大きく吹き飛ぶ。 そう、大きく。衝撃に合わせて跳ぶことで距離を稼いでいた。 距離を取って立て直すか、それとも大技に出るか。 どちらにせよ、詰めに入る。 (あそこだ) 目を研ぎ澄ませる。神経を張り詰めさせ心眼を開く。 狙いは着地地点。地につけた足。 足首に星形の板が張り付く。障壁任意座標展開による拘束。 錠をかけ足を封じた、ならば止めを刺すのみ。 「収束放射(フォイア)!!!」 死翔の槍が突き穿つ。一点突破の必殺威力。点の当てづらさをカバーするための拘束。 奇しくもそれは、拘束と銃撃の魔法を備える目の前の敵と似通う戦法だ。 敵―――巴マミの容態はかなりの不調だった。 心臓を破られたダメージに加え望まぬ戦いに及ぶことになった万全とは言い難い体。 魔法を使うソウルジェムの濁りが限界に近づく中、これだけ戦えたのは称賛に値する。 それも、ここで打ち止め。悪環境とイリヤの機転により王手を決められるしか選択肢はない。 だからこそ、それはもう一度発動した。 心の焦りが消える。 死の恐怖が反発される。 思考のリミッターが外され、正確無比にして冷酷な意思が乗り移る。 忘我状態で撃たれた弾丸。その色は、彼女のパーソナルとは意を異なる赤い光。 宝石の如し輝きが、槍を跡形もなく砕き散らしていく。 「…………ッ!!!」 眼前で起きた爆発は先ほどの比ではない。 暴風にあおられながらもイリヤは立ち続ける。 今の攻撃には既視感があった。先輩魔法少女(?)が携帯する持ち物のひとつに酷似したそれがある。 「ルビー、今の……!」 『ええ、凛さんの宝石魔術ですね。なんつーもんを渡してくれたんでしょう。ナントカに刃物ですね!』 巴マミの支給品にあった『遠坂凛の宝石』。 多量の魔力が充填されたそれは魔力の爆弾といってもよい。 今まで用途を見いだせなかったマミだが生存を優先するギアスはその判断を決行。 火の自然霊が宿った宝石を銃弾にして撃つことでイリヤの収束放射を凌ぐ大威力を生み出した。 そしてこの『外付けの魔力供給』は、ソウルジェムを濁らせずに魔法の行使を可能にするという副次的な利点も生み出していた。 『マズイですね。どうやら彼女の銃弾も純粋な魔力によるものみたいです。さっきまでは物理保護で補えましたがアレが加わるとなるとキツイですよ!』 火力、防御力、攻撃射程、戦闘経験。その全てが上回っていた。フィールドのせいで空中戦にも持ち込めない。 カレイドルビーの優位性を殆ど奪われた形の戦況。 だが、イリヤの心がざわつくのはそれだけではない。 より根本的な、戦いへの意識の変化だった。 (さっきまではあんまり相手にされてないような、戦意がないような感じだったけど…今のは完璧に殺す気で撃ってきた。 まるで、機械か獣みたいな感じがする) それが恐怖の原因。相手が本気ではなかったという絶望感。 小さな体にのしかかる重圧が膝を折らせていく。 (駄目…ここで逃げたらお兄ちゃんが危ない…!せめて逃げ切れるだけの時間は稼がないと……) ここで折れるわけにはいかない。兄という存在はイリヤにとって戦うに値する理由足りえる。 想う人がいるなら、ここで退くわけにはいかない。 さらなる攻撃を重ねようとした矢先に―――戦況をかき乱す雑音が紛れ込む。 「―――……?」 ギュラギュラと、車輪が回る音が近づいてくる。 剣と魔法が飛び交う戦場にはあまりに不釣合いな機械音。 路地裏から外に通じる間から、その巨体が姿を見せた。 黄金色の装甲、人型の機構、身の丈を大きく越える全長。 そのフォルムは、まさしく劇画に出てくる人型機動兵器(ロボット)だった。 「ピンチに颯爽とやってきた主人公機……って感じじゃないよね」 『むしろライバルキャラとかボスキャラのオーラがプンプンしてますねー』 暢気な口調に反して、抱く感想は殺伐としている。 同贔屓目に見ても、広義における『正義の味方』にはイリヤ達の目には映らなかった。 そんな視線を受け止めた機体は、イリヤの顔ほどもある肘を折り曲げる。向けられた関節部は大口径の銃口に見える。 そして、当たり前のように、容赦なき破壊の光が迸る。 「ルビー!!」 『物理保護全開!!』 爆散する路面。アスファルトの大地が砕かれ、袋小路をこじ開けられる。 砲撃は止まらず二撃、三撃と撃ち込まれる。 人間二人に対して必要以上の攻撃。完全にオーバーキルだ。 漸く音が鳴り止み肘を下ろす機体。 メインカメラの双眼は、粉々に散らばる破壊痕を映している。 生死の確認がおこがましい程に徹底的な殲滅は、肉片の跡形も残らない。 それが、常道にいる人間であればの話だが。 「あつつ…防ぎきれてないよ!?」 『見てくれ通りパワーが半端ないですね。一発でももらったら即アウトです!』 機械人形の真上からの声。そこには桜色の魔法少女が変わりない姿があった。 充満する粉塵から抜け出たイリヤだが、ダメージは皆無とはいえない。 一発目を防御出来なかった時点で飛翔へ魔力を回し上空へと逃れていた。 金の機兵は、空に浮かぶイリヤを見上げたまま立ち尽くしている。 「仕掛けてこないね…」 『飛行機能はないのでしょうか。無駄な所でリアルですね』 空を飛べないなら、空戦でのアドヴァンテージは此方にある。 格闘は無論、射撃もここまで離れていれば命中率は低い。 この距離を維持出来れば幾らか戦いにはなる。 だが、敵はあっけなくイリヤから視線を外し周囲を見渡している。 その仕草は何かを探す所作のようでもある。 背面にかけられている剣を取り、攻撃の姿勢を取っている。 敵の動きの違和感にイリヤが気付く。剣の矛先がある方向を向いていることでそれは確信に変わった。 "お兄ちゃんに、気づいている―――!?" 士郎ともう一人の青年が隠れていた建物へと振るわれようとする剣を見て青ざめる。 注意を逸らすための示威行為が見透かされていた。 回避に専念するために距離を取ったことが仇となった。ここからでの魔力砲では剣を止めることが出来ない。 間合いを詰めて斬撃を打ち込むために急降下する。 『いけませんイリヤさん!あれは誘いです!!』 「え――――――?」 気付いたときには、時は既に遅かった。 暑くも寒くもない無色の市街に雪景色が広がる。 金の騎士の僅かな周囲のみが、極寒の地へと変転していく。 「え…なに、これ…………ッ!?」 纏わりつく粉雪を払いのける。しかし侵食は一向に止まらない。 手足、胴体、顔。氷の檻がくまなくイリヤを牢獄に閉じ込める。 『これは空間凍結!?いけませんイリヤさん!!早く脱出してください!』 結界内のあらゆる運動を停止させていく空間は、逃れる手段を奪う糸としてイリヤを絡めとる。 遂には飛ぶ力すらも停滞し、罠にかかった鳥は翼をもがれて地に落ちる。 鳥を落とした狩人は首を断たんと獲物へとにじり寄る。 「駄目…動けない……!」 物理保護の恩恵で凍死に至ることはまずないが、身動きが取れない。 逆に身体強化に魔力を注げば氷を砕くことは出来るが、その場ですぐにまた凍結してしまう。 つまり、イリヤ一人でこの領域から脱出することは叶わない。 頼みとなるのは、テリトリー外からの援護。だがこの凍結空間内に入り込める人もまたいない。 「え……?」 ならば、そこに参じたのは人ならぬ者。 残像を残す速度を持って影が機兵へと飛びかかる。 対応を迫られた機兵は後退し、テリトリーから外れた肉体が動いていく。 「白い…狼?」 そう形容するに相応しい威容の怪人。それはあの魔法少女と戦ってる間にこの機兵に立ち向かっていた相手だ。 返り討ちにされていたのか全身の至る箇所に傷が見える。それでもまだ戦う意思は消えていない。 速さを活かして一撃離脱の戦法で戦う狼に機兵の攻撃は空振るばかりだ。 しかし振るわれる爪では装甲を抉れずに引っかき傷を付けるのみ。どちらも決定打を与えられない。 標的が移ったことで時間が稼げた。とにかく体は自由に動く。急いで態勢を立て直さなければいけない。 「イリヤ!」 両手に双剣を構えて駆け寄る士郎。イリヤの体に触れて、その冷たさに息を呑む。 「イリ―――」 『大丈夫です!治癒促進(リジェネレーション)が効いてますし、わたしがいる限り無制限に魔力が供給されますので行動に支障はありません』 ルビーの言う通り顔色は血色を取り戻している。これなら通常運用にも問題がない。 混迷としている戦場。魔弾の魔法少女は消え、新たな敵は黄金の騎士。あの人狼(ワーウルフ)も敵か味方かどちらかの判別もついていない。 退くか戦うか。選択を決めかねてる中で。 士郎もイリヤも、その異常を察知した。 「―――――――――!?」 魔術師であるが故の魔力の感知に生命としての防衛本能。それが共に警鐘を鳴らす。 大気が沸騰する程の、桁違いの魔力反応。 その出処は――― ■ ■ ■ 少女を守ろうと出ていった赤毛の青年を尻目に、ルルーシュもまた単独行動に出る。 突然の乱入により会話がこじれてしまった。あのまま続ければやがて誤解が解けたかもしれないが、こうなってしまえばあの女は最早障害にしかならない。 無用な混乱の呼び水になる前に、速やかに排除するのが望ましい。 しかし今の自分に武器はなく、周囲にはナイトメアフレームに狼男が暴れ回っており、巻き込まれる前に下がるしか出来ない。 戦闘音が静まったのを見計らって外へ出て街路樹に逃げ込む。 ドン、と後ろから何かに押された。 次いで、左胸がひどく熱くなる。焼き鏝でも当てられたかのようだ。 腕一本分の肉、というより腕そのものが弾け飛んだ。 体の喪失感、そして胸を刺す激痛からそれが自分の腕だったと、他人事に理解した。 遮断されようとしている意識だが、即死とはならない。刹那の残された時間をルルーシュは苦痛で過ごす。 後ろを振り向けば、案の定と言うべき魔銃の操者。 霞んでいるはずの視界では、黄色の瞳が赤い光に支配されている。 「……これが、報いか」 罪は自覚している。罰も予め定めていた。 だが、その通りに従う義務など世界にはない。 使命は果たせず、約束は反故に消える。 ならば、これもまた相応しき罰であろう。 閉じる瞼に残る映像は、涙に濡れる少女の顔――― 【ルルーシュ・ランペルージ@コードギアス 反逆のルルーシュ 死亡】 ■ ■ ■ 明滅する意識の中、巴マミは選択する。 消費した宝石は九個。 六個を肉体の再生に、三個を火力の増強に集中。 より強い一撃、より広範囲に届くように口径も大型化。 一度逃げ出したという負い目は強迫観念となり、立ち向かうという前向きの姿勢を呪いの命令が著しく凶暴化させる。 己を謀った男の無防備な背中を躊躇なく撃ち抜く。 続けざま、眼前で最も『死』の脅威たる金色の騎士の殲滅を実行。 そこにいる全員が戦慄する。 荒れ果てた地面。そこは黄色い魔法少女が巻き込まれた路地裏だった場所。 瓦礫の城から伸びる大砲は、人間大のサイズの砲弾でも詰まる程の大口径だ。 奈落の底にでも続いていそうな銃口から、淡い光が漏れ出す。 技名を叫ぶこともなく必殺の引き金を引く。 その心に正義はない。あるのは生への遥かな衝動のみ。 『これは…かなりシャレになりませんよ!!イリヤさん、全速で離脱を―――』 人口精霊の声をかき消す轟音が蹂躙する。 地表に降りた太陽の如し輝きが吼え上がる。 一切合切を悉く焼き尽くす閃光が、ここに乱れ舞い続けた戦闘の終結だった。 □ □ □ 天よ裂けよ地よ砕けよとばかりの戦いがあっても、バー・クローバーは平常運転だ。 バーテンダーのいない店内で我が物顔でひとりシャンパンをあおる。 真黒の髪に冷徹なる瞳は、ルルーシュ・ランペルージと呼ばれる男の顔に相違ない。 だがその名は彼のものではない。 俗説に世の中には同じ顔をした人間が三人はいるという。彼はまさしくその一人だ。 エデンバイタル教団枢機卿にして異端審問官。 ロロ・ヴィ・ブリタニアこそが彼の真名である。 もはや問うまでもないが、マミと巧の前に現れマミを撃った人物こそがこのロロである。 ロロとて始めから計略にかける算段だったわけではない。 地図に書かれているのならなにがしかの意味があるのだろう、程度の思いでたまたま店内に入り、たまたま二人がいただけに過ぎない。 当初は即始末することを考えていたが、マミの発言からルルーシュと接触しかつ自分のことを勘違いしているのだと理解した瞬間、策が閃いた。 策といっても大したことはしてない。ただ『自分がルルーシュ・ランペルージであることを否定しなかった』だけでしかない。 呪われし双子に生まれた二人は外見的特徴は瓜二つ、口調にも殆ど大差がない。マミがルルーシュとの接触時間がごく僅かだったこともあり違和感に気付くことはなかった。 騙したのではなく、勘違いを指摘しなかっただけでここまで効果を発揮した。 ゼロの居場所、危険人物に徒党を作る連中、魔法少女とオルフェノクの知識といった貴重な情報も入手できた。 巴マミを仕留め損なったこと、乾巧がオルフェノクと呼ばれる化物に変化したイレギュラーもあったが概ねは上手く運んだと言えるだろう。 「……」 では、この苛立ちはなんなのか。一体何が気に食わないというのか。 その原因についても、薄々感づいてはいる。 クラブの横、もはや原型を留めていない脇道に落ちていたひとつの死体。 同じ顔の人間が死んでいる様を見て気分がいいわけもないが、ロロの場合事情が異なる。 忌まわしき兄。増悪してやまない怨敵。 だからこそ己が復権した暁には遺憾無くその恨みをぶつけるつもりでいた。 それを、目の前で横から掻っ攫われるとあっては振り上げた拳の行き場もなくしてしまう。 心臓を撃っても死ななかったことといい、今回はあの魔法少女を中心に回っていた戦闘だった。 最後に放った巨大砲に至ってはハドロン砲にも匹敵する威力だ。直撃すればヴィンセントもひとたまりもなかったろう。 ジ・アイスの最大発動により運動を緩め、形成した氷山の防壁と併せても紙一重にかわすことがやっとだった。 狙った獲物を奪われた代償は大きい。魔王の手を煩わせた罪として最上の罰を与えねば気が済まない。 (…あの男はまぎれもなくルルーシュ・ランペルージだった。だが終始戦闘に介入しなかったのを見るに、どうやら本当に魔王の力を失ったらしい。 しかしそれと矛盾するように、巴マミを襲撃したという男の情報もまた紛れもなくゼロだった) 幸いというべきなのは、あのルルーシュはロロにとって半分の目的しか持ち得なかったことだ。 死に瀕したルルーシュと魔女C.C.と融合したことで生まれた存在が魔王ゼロの筈である。 魔王としての力を持たないルルーシュがここにいる一方で、ゼロ本人もまたここにいたのだという。 しかも己そのものであるルルーシュを狙っていたのだという。これはどうしたことなのか。 (同一存在が異なる状態で共存しているともでいうのか?如何なギアスとはいえここまでの不条理は覆せはしない。 あるいは、それこそがアカギの持つ力なのか?) 時も次元も容易く突破する神の領域、あの男はそこに君臨しているとでもいうのか。 最低限の辻褄は合う。理解は出来ている。しかし、納得は出来ない。魔王すら超える次元にあのような男が居座っていることが。 これに関しては情報がまだ少ない。信用できる情報を確保したいところだ。 (さて…では私はいったい誰を狙うべきか) 疑問を当初のものに戻す。 ロロ・ヴィ・ブリタニアが仕留めるべきターゲットとは果たして誰なのか。 ただの学生であるルルーシュ・ランペルージには双子の弟としての積年の恨みがあった。 魔女であるC.C.からはエデンバイタルの根源たる力を簒奪しなければならない。 そしてゼロからはその両方の目的をまとめて達成できる。 (結局、全員をあたっていくべきか) この目で確かめないことには確証も得られない。次は北にいるというゼロか。 こちらは奸計が通らない力押しとなるだろう。ヴィンセントの召喚時間までは身を潜めておくべきだ。 絶対零度(ゼロ)の魔王は時を待つ。己が君臨するその日を。 【F-3/バークローバー/一日目 早朝】 【ロロ・ヴィ・ブリタニア@コードギアス ナイトメア・オブ・ナナリー】 [状態]:疲労(中)、左頬に切り傷(軽度)、苛立ち、ヴィンセント召還制限中 [装備]:なし [道具]:基本支給品、コルト・ガバメント(5/7)@現実、不明ランダム支給品0~2 [思考・状況] 基本:この殺し合いの優勝者となる 1:ゼロとC.C.の正体を確認し、抹殺してゼロの力を手に入れる 2:ナナリーを抹殺する 3:巴マミを抹殺する。なるべく残酷な方法で 4:このまま市街地に入る 5:手駒にできそうなプレイヤーを見つけたら、戦力として味方に引き入れる 6:もう1人のロロ(ロロ・ランペルージ)の名前に違和感 [備考] ※参戦時期は、四巻のCODE19と20の間(ナナリーを取り逃がしてから、コーネリアと顔を合わせるまでの間) ※ジ・アイスの出力には制限が設けられています。普段通りに発動するには、普段以上のエネルギー消費が必要です ※ヴィンセントには、召還できる時間に制限があります 一定時間を過ぎると強制的に量子シフトがかかりどこかへと転移します また、再度呼び出すのにもある程度間を置く必要があります (この時間の感覚については、次の書き手さんにお任せします) [情報] ※「まどか☆マギカ」の魔法少女、オルフェノクについての簡易的な知識 ※ルルーシュ・ランペルージとゼロ(ルルーシュ)が別個として存在していると認識 □ □ □ 激戦となったF-3からひとつ離れたF-2エリアに佇む民家で、暫く身を潜めることにした。 家の中には衞宮邸と同じで生活の気配がなく、それでいて清潔に保たれている。 閃光が発射される直前、イリヤが手を取り飛行と身体強化に全魔力を回して飛翔した。 魔力の察知に最も早く気づけたことが功を奏し、直撃することなく撤退には成功した。 目立った外傷は負わなかったし、イリヤも治癒促進によりダメージは回復している。 とはいえ肉体の傷はなくとも精神的な疲労は隠せない。ルビーの進言もありここで大事をとっている。 疲弊した顔でベッドに座るイリヤを見て、知らず拳を握りしめる。 戦いの力になれなかったこと、ひとつの気がかりなことに悔恨がこみ上げる。 『士郎さん、さっきの黒髪の人を助けられなかったこを悔いてますね?』 図星だった。星形の杖はあたりを浮遊しながら指摘する。 人の姿すらしてないというのに、不思議と目敏い所がある杖だ。 そう、あそこに残してしまった青年のことがどうしても忘れられない。 直接断末魔を見届けたわけではない。だがあの砲撃をたった一人で切り抜けられたとも思えない。 『お言葉ですが士郎さんに責任はありませんよ。あんなド派手な魔力砲をぶっ放されちゃどうにもできません。お二人が助かったことだけでも幸運に思うべきです。 アニメでの正義の味方のようにいかないのが現実の辛いとこですねー』 「……ッ!」 的確に心を射抜く言葉に、声が詰まる。 ルビーは決して意識して言ったわけではないだろう。単なる一例として挙げたに過ぎない。 だがやはり、その言葉は衛宮士郎にとって非常に重い言葉だ。 正義の味方という、一度は捨てた道。 人を襲う確たる悪である彼女を守るために今までの自分を裏切った。 そして、2度目の選択。どうしようもないくらいに暴走を始めた彼女を本当に許せるのか。 この会場にもいる彼女。ひょっとしたら関わり合いのない別人なのかもしれない。 けど、彼女が自分の知る彼女で、その上最悪の想像にあるとしたら俺は……。 「お兄ちゃん?どうしたの?」 加熱した脳にかけられた声で急速に冷えていく。 杞憂にしかならない自問だ。直接会って確かめなければ答えは出ないだろう。 今は、自分を兄と慕う少女を守ることを考えてればいい。 「いや…なんでもない。それよりイリヤ、もうあんな無茶しないでくれよ」 「……無茶なんてしてないもん」 なぜか不機嫌そうな顔で不貞腐れる。 そんなに気を悪くしてしまう言葉を使っただろうか。 「…お兄ちゃんこそ、そんな腕になっちゃってどうしてまだ戦おうとするの?」 心臓を鷲掴みにされた衝撃だった。 赤い弓兵が残した英霊の腕。黒い影により消失した左腕に代わってくる挿げられた劇薬の塊。 気づかれない確信があったわけでもない。それでも吐露した思いは胸に突き刺さった。 『すみません。教えとかないとマズイと思いましたのでゲロっちゃいました』 補足するようにルビーが説明する。 いつもの楽観的な口調は鳴りを潜め、魔導に染まる者が造りし礼装として指摘をする。 『でもさっきの士郎さんを見れば正解だったみたいですね。切欠さえあれば何の躊躇もなく自爆スイッチ押しそうでしたよ』 その並行世界の知識を管理する極めて高度な魔術礼装をして、その布を解くなと警告した。 この腕は爆弾だと。一秒後だろうが一日後だろうが外せば最早死は免れないと。 「わたし、嫌だよ……お兄ちゃんに死んでほしくないよ……」 「…………」 震える手で服の袖を掴んでくる。それが精一杯の懇願であるというように。 歳相応の、小さな肩に手を置く。 「…ごめんな、イリヤ」 謝罪の言葉は、いったい何処に向けたものなのか。 イリヤに心配させて負担をかけてしまったことか。 それとも、その頼みを守れない申し訳さからか。 どちらともいえないし、そうだともいえる。 世界にふたりきりかと思える静寂が兄妹を包む。 行き着く先は、一寸闇の中。 【F-2/民家/一日目 早朝】 【衛宮士郎@Fate/stay night】 [状態]:疲労(小)、ダメージ(小) [装備]:カリバーン@Fate/stay night、アーチャーの腕 [道具]:基本支給品、お手製の軽食、干将莫邪@Fate/stay night [思考・状況] 基本:この殺し合いを止める 1:イリヤを守る 2:桜、遠坂、藤ねえ、イリヤの知り合いを探す(桜優先) 3:“呪術式の核”を探しだして、解呪または破壊する 4:桜……セイバー…… [備考] ※十三日目『春になったら』から『決断の時』までの間より参戦 ※アーチャーの腕は未開放です。投影回数、残り五回 [情報] ※イリヤが平行世界の人物である ※黄色い魔法少女(マミ)は殺し合いに乗っている? 【イリヤスフィール・フォン・アインツベルン@Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ】 [状態]:疲労(小) 、ダメージ(小) [装備]:カレイドステッキ(ルビー)@Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ、クラスカード(キャスター)@Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ(三十分使用不可能) [道具]:基本支給品 [思考・状況] 基本:この殺し合いを止める 1:お兄ちゃん(衛宮士郎)を守る 2:ミユたちを探す 3:お兄ちゃんには戦わせたくない 4:あまりお兄ちゃんの重荷にはなりたくない 5:もう一人の自分の事が、少しだけ気がかり 6:バーサーカーやセイバーには気を付ける [備考] ※2wei!三巻終了後より参戦 ※カレイドステッキはマスター登録orゲスト登録した相手と10m以上離れられません [情報] ※衛宮士郎が平行世界の人物である ※黄色い魔法少女(マミ)は殺し合いに乗っている? □ □ □ 「おい…!しっかりしろ!」 ビルの屋上を跳び移って疾駆する狼。 凶器である両腕には、苦しそうに呻く少女を抱き上げている。 壊れ物を扱うように繊細に、真実壊れているかもしれない者を運んで走る。 白色の中にあって、人の知覚を超える巧もまたいち早く行動に移れていた。 地面に倒れ俯き、呼びかけても返事のないマミを回収して爆炎の中を離脱した。 人体に詳しくもない巧にはマミの異常も治療もできず、あてもなくさまようことしができない。 いや、あてはある。拙い望みだが目指す場所はある。怪我を治すには病院に行くのが自然の思考だ 軋む肉体は今すぐ灰化してしまうのではないかと疑ってしまう。だがそんなことで止まれずにただ走り続ける。 例え乾巧が化物でも。 人の世界に生きる資格のない異物であっても。 それを受け入れようとしたこの少女を助けない道理は成り立たないのだから。 やがて病院らしき建造物の輪郭が見えてくる。疾走態の名に違わぬ健脚は健在だ。 みるみるうちに近づく距離に希望を見出し気合を入れ直す。 「――――――ガ!!!?」 背中に、何かが突き刺さった。 オルフェノクの体表を貫くだけの強度、しかも高速で移動中での狙撃。 罅だらけの体への不意討ちは腕の自由を奪い、手から昏睡する少女を取りこぼしてしまう。 慌てて手を伸ばしても届かない。だが少女が無慈悲な地面に叩きつけられることはなかった。 竜としか形容できない怪獣。その背中に乗る妙齢の女が的確なタイミングで抱きとめる。 そのまま追撃はなく、竜は方向転換し飛び去っていく。 その先にはまた人の影。さっき別れたはずの幼い少女と同じ顔をした者。 手には弓。なら自分を射たのは彼女なのか。 どうして撃たれたのか。何故マミを奪っていったのか。そんなものは分かりきっていた。痛いくらいに分かってしまう。 今の自分はなんだ?どんな姿をしている? 灰の異形、狼の化物、傷ついた少女を拉致した外道。 いったいそれ以外の、なにに見えよう? 「……………………ッッ!!」 それがどうしても恐ろしくて、耐え切れず。 これでいいんだと言い聞かせながら逃げ出してしまう。 あそこまで彼女が傷ついたのは殆ど自分の責ではないか。 化け物を襲う者なら誰かを守る立場にいるだろう。ならあの二人に預けた方が大丈夫だ。 誰かのためを思うなら、これ以上誰かの傍にいてはいけない。それで自分も納得できるはずだ。 だが、胸に確かにある人の心は潰れそうなぐらいに軋んでいた。 背中に刺さった矢を抜くこともせずに、今度こそあてもなく駆け出す。 「何で…何でこうなっちまうんだよ…………ッ!!」 獣の慟哭が空に響く。 そこに返される答えなど、どこにもなかった。 【F-4/市街地/一日目 早朝】 【乾巧@仮面ライダー555】 [状態]:疲労(大)、ダメージ(大)、背中に矢、混乱 [装備]:なし [道具]:共通支給品、ファイズブラスター@仮面ライダー555 [思考・状況] 基本:木場を元の優しい奴に戻したい。 0:逃げる 1:誰かの傍にはいられない [備考] ※参戦時期は36話~38話の時期です [情報] ※ロロ・ヴィ・ブリタニアをルルーシュ・ランペルージと認識 ※金色のロボット=ロロとは認識していない □ □ □ 「…意外とあっさり逃げたわね」 拍子抜けしたように呟くクロエ・フォン・アインツベルン。もっと怒りに震えて向かって来るのかと思っていたのだが。 「で、そっちはどうかしら」 弓の投影を解除して救助した少女を介抱するシロナに向き直る。 「意識はないけど息はあるわ。傷は所々あるけど…これは、自然に治ってるのかしら」 眠る少女を診断するシロナ。奇襲を仕掛けたのは彼女の判断だった。 救急車でビルの倒壊現場へ向かう最中に、ビルの上を飛び跳ねる白い影を補足した。 オルフェノクであると思い外に出て確かめると、少女を抱える姿が目に入った。 すぐさま助け出すべきだが、このまま攻撃してしまえば少女ごと墜としてしまいかねない。 そこで、クロの長距離狙撃で不意を討ちガブリアスで奪還するという策を実行し、見事成功した。 「この子…サヤカが言ってた巴マミって人じゃないの?」 「ええ、聞いていた外見の特徴と一致してるわ」 巻髪の金髪。美樹さやかと同じ学校の制服。本人と見て間違いあるまい。 さやかの話では既に死亡したというが、その件についても話はいる。 彼女の大切な先輩を助けられたのは収穫といえるだろう。 「ってことはこの子も魔法少女か。傷ついたらコレ使えばいいんだっけ?」 穢れを取り除くというグリーフシードを取り出すクロ。コレがあれば魔法少女は魔力を取り戻し命を長らえるということだ。 早速試そうと屈み込む。ポケットからそれらしき宝石を取り出し、グリーフシードにあてがう。 すると宝石内に溜まっていた澱みといえる靄が吸い込まれ、元の輝きを取り戻す。 顔色も良くなり傷の回復も加速した。これで安定したようだ。 (……少し、早計過ぎたかしら) マミの回復に安堵しつつ、彼女らしくもなくシロナは自身の判断に疑問を持った。 開会式での青年といい竜の姿を持つ少年といい、オルフェノクとは人の姿を模した凶暴な怪物だという認識を持っていた。 なのにクロに撃たれて得物を取りこぼしたあのオルフェノクは一目散に逃げ出していった。一瞬で見えなくなるほどの余力を残していたのに、だ。 確かにクロを襲い気まぐれで立ち去った少年のように、状況を判断するだけの『理』はあることは確認している。 だがあれは、戦意や敵意も感じず、逃げるようにいなくなってしまった。 (けど、この子は実際に傷ついてた。あのまま放置すればどうなるか分からない危険な状態だったのは間違いない。 私の判断は……間違ってはいないよね?ガブリアス) 肯定をして欲しいかのように長年連れ添った相棒を見つめる。 その目はいつもと変わらぬ、主に絶対の信頼を寄せる目。 その視線を受けてシロナの気持ちも晴れる。この信頼に恥じぬよう戦おうと決意できた。 シロナは気付かなかった。ポケモンとトレーナーとの信頼関係を、オルフェノクにも当てはめることが出来るということを。 オルフェノクに危険性を抱くことは間違っていない。だがオルフェノクの中にも人の心を持つ者もいるのだという発想には至れなかった。 真っ先に会ったのが北崎という、およそ人の倫理の外れた最強で最悪のオルフェノクだったこと。そしてゲーチスに先を取られ後手に回ってしまったこと。 それらがシロナに焦りを生み慎重な姿勢を欠いていた。 かといってシロナが責められようはずもない。そもそも彼女は戦士でもなければ策略家でもない。 チャンピオンの座についていても、彼女はあくまで一人の人間。ポケモン神話の研究者でありポケモントレーナーでしかないのだ。 空が晴れ、日の光が昇り始める。 善意と悪意が混じり合う世界で生まれる結末は――― 【E-4/市街地/一日目 早朝】 【シロナ@ポケットモンスター(ゲーム)】 [状態]:健康、魔力減少(小) [装備]:モンスターボール(ガブリアス)@ポケットモンスター(ゲーム) 救急車、 [道具]:基本支給品、ピーピーリカバー×1@ポケットモンスター(ゲーム)、病院で集めた道具、【情報1】のまとめられた紙 [思考・状況] 基本:殺し合いを止め、アカギを倒す 0:マミの介抱 1:崩壊したビルに向かう 2:ゲームを止めるための仲間を集める 3:N、サカキを警戒 ゲーチスはいずれ必ず倒す 4:9時に政庁に集合する [備考] ※ブラックホワイト版の時期からの参戦です ※ニャースの事はロケット団の手持ちで自分のことをどこかで見たと理解しています [情報] ※魔法少女について誤った知識 【クロエ・フォン・アインツベルン @Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ】 [状態]:疲労(中)、魔力消費(小)、転身状態 [装備]: [道具]:基本支給品、グリーフシード×1(濁り:満タン)@魔法少女まどか☆マギカ、不明支給品0~2 [思考・状況] 基本:みんなと共に殺し合いの脱出 1:みんなを探す。お兄ちゃん優先 2:お兄ちゃんに危害を及ぼす可能性のある者は倒しておきたい 3:どうしてサーヴァントが? 4:崩壊したビルに向かう 5:9時に政庁に集合する [備考] ※3巻以降からの参戦です ※通常時の魔力消費は減っていますが投影などの魔術による消耗は激しくなっています ※C.C.に対して畏敬の念を抱いています [情報] 【情報1】 「まどか☆マギカ」の世界の情報(ソウルジェムの真実まで) 「ポケットモンスター(アニメ)」の世界の情報(ニャース談) 「プリズマ☆イリヤ」の世界の情報(サーヴァントについても少々) 「コードギアス 反逆のルルーシュ」の世界の情報 バーサーカー、ボサボサ髪の少年(北崎)、ニア、メロ、松田桃太、南空ナオミ、Lは危険人物 【巴マミ@魔法少女おりこ☆マギカ】 [状態]:ダメージ(ほぼ完治)、ソウルジェム(汚染率:極小)、絶対遵守のギアス発動中(命令:生きろ) 、気絶中 [装備]:なし [道具]:共通支給品一式、遠坂凛の魔術宝石×10@Fate/stay night、ランダム支給品0~2(本人確認済み) [思考・状況] 基本:魔法少女として戦い、他人を守る 0:…… 1:乾巧と行動する。 2:キリカ、織莉子を警戒。発見したら排除する。 3:ほむらと接触する。 4:できれば杏子たちと合流したい。 5:ゆまちゃん…… [備考] ※参加時期は第4話終了時 ※ロロのヴィンセントに攻撃されてから以降の記憶がかなり曖昧です [情報] ※ロロ・ヴィ・ブリタニアをルルーシュ・ランペルージと認識 ※金色のロボット=ロロとは認識していない 【遠坂凛の魔術宝石×10@Fate/stay night】 巴マミに支給。20個セットで支給されている。 魔力が充填された宝石。凛やルヴィアゼリッタはこれを使いあらゆる魔術を一工程で済ませられる。 一度使えば壊れる使い捨ての弾丸なので財政に厳しいのが欠点。 054 填まるピースと起爆剤 投下順に読む 056 わが臈たし悪の華 053 私はいざというとき、アナタを殺します(前編) 時系列順に読む 027 魔王は並び立ち、魔法少女は堕ちる ルルーシュ・ランペルージ GAME OVER 047 後悔しない生き方が知りたい シロナ 072 Signum malum クロエ・フォン・アインツベルン 053 私はいざというとき、アナタを殺します(前編) 巴マミ 乾巧 064 夢の残滓 044 Fate/kaleid night ハンバーガーころしあむ 衛宮士郎 イリヤスフィール・フォン・アインツベルン 006 私だけがいればいい ロロ・ヴィ・ブリタニア 083漆黒の会談
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*警告* 現代物です。 ゆっくりは何も悪いことをしていませんが、ゆっくりできません。 80字改行です。その辺案配していただけると読みやすいです。 ↓以下本文 「ゆっしょ! ゆっしょ!」 「おかーしゃん、ゆっくちがんばってね!」 路地裏で事業者ゴミの袋がガサガサと音を立てていた。バスケットボール大のゆっくり れいむが袋にかじりつき、まんじゅうボディをもにゅんもにゅんとくねらせ、不気味な踊 りを披露している。まわりでは何匹ものテニスボール大の子れいむが騒ぎながら、ぽいん ぽいんと跳ねている。手足のないゆっくりではかたく縛られたゴミ袋の口をほどくことは できない。中身にありつくためには、決して容易いことではないが自治体指定のゴミ袋を なんとしてでも食い破る必要があった。 「ちっ、野良ゆっくりかよ……ウッゼぇ」 そこへ見事にでくわしたのが、休憩時間に一服つこうと出てきた店の若い者。露骨に顔を しかめてタバコをポケットにねじ込むと、ゴミ袋に夢中で彼に気付かない親れいむのこめ かみに、つっかけを深々とめり込ませた。 「ゆ゙ぼっ?!」 「おー、柔らけぇ」 白目をまん丸に剥いたまま、電信柱と情熱的な抱擁を交わす親れいむ。ごちそうまであと 一息というところで吹き飛んだ親れいむに、子れいむも仲良く一斉にゆがーんと白目で硬 直。ゆっくりは突然のゆっくりできない事態が認識できず、白目を剥いて固まってしまう 性質がある。そして、再起動までには若者がポリ袋を取って戻ってくる時間はゆうにあっ た。彼は、応援していた位置そのままに一列に並んだままで固まっている子れいむを手づ かみで次々に袋に放り込んでいく。向かいの電柱とめり込むほど親交を深めている親れい むのもみあげを掴んで引き剥がすと、ゆっゆっと楽しい顔で痙攣している不思議まんじゅ うをしばし眺めた。下膨れの顔は電柱との不本意な接近遭遇によって、平べったく潰れて 赤く跡がつき、器用にも目をぐるぐる模様にして目を回していた。 「でけぇ。二袋いるか」 若者は親れいむを別の袋に放り込んで口を縛って放り出すと、放り込まれた衝撃で気が付 いたのか、中で子れいむがはね回りはじめたもう一つの袋の口も手早く結ぶ。きちんと縛 っておかなければ、潰したときに中身のあんこが漏れて、地面が汚れてしまう。ゴミを撒 き散らすのダメ、ゼッタイ。 「めんどくせえなあ。昨日だったら燃えるゴミの日だったのによう」 彼は袋の中で寄り集まり、口々にゆっくりしていってね! と鳴き声をあげる子ゆっくり を睨み付ける。歩いていて、まだ火のついているたばこが落ちていたらとりあえず踏み消 すようなもの。都市部の野良ゆっくりの扱いは、その程度だった。 やれやれ、と息をつくと若者はまずは潰すのも楽な子ゆっくり袋に足を向けた。 「ゆっくちちていってね!」 これから自分たちに起きることを理解していない子ゆっくりは、若者を見上げて鳴き声 をあげる。ゆっくり間であればとてもゆっくりできる挨拶も、しかして人間相手には何の 感慨ももたらすことはない。当然帰ってくるはずのゆっくりしていってね、の代わりに、 子れいむに返されたのは、硬質ゴムの靴底であった。子れいむは不思議そうな顔のまま、 中身を全て押し出されて平たくなった。 「ゆ゙ぎゃああああ?!」 若者が面倒そうに靴底をぐじぐじと捻ると、僅かに残されたあんこで断末魔の痙攣をして いた子れいむの皮も破れてあんこと混ざり合い、髪も飾りも混ざって、一息のうちに餡塊 となった。ここにきてやっとゆっくり姉妹も自分たちの運命に気付き、ポリ袋の中で跳ね 回りはじめる。しかし、どれだけ必死に逃げ回ろうとも、ポリ袋は透明で外が透けて見え ても逃げ場はなく、口もきつく結ばれて逃れることはできない。 「にんげんさん! ゆっくりやめてね! ゆっくりできなくなっちゃうよ!」 「ゆゆっ! なんにもないのにひっかかってにげられないよ!」 砂糖水と餡子で滑る袋の中、一番小さな子れいむがぽてりとひっくり返る。若者はこれ幸 いと、無防備な底を晒して動けなくなっている子れいむを踏みつける。 「なかみだしちゃだめだよ! ゆっくりがんばってね!」 「みんにゃでたしゅけるよ!」 「ゆ゙……ゆ゙ぶ、ゆ゙ぼ……!」 圧迫されて飛び出しそうなあんこを、必死に目をつむり、口をつぐんで押しとどめようと する子れいむ。妹を救おうと、姉妹は若者の足にぽにゅんぽにゅんと体当たりをはじめた り、靴底を押し上げようとするものの、内圧で薄くなった皮は姉妹の目の前でぱぁんと爆 ぜ、袋に盛大にあんこが飛び散った。 「ゆああああ?!」 「どうしてこんなことするのお!?」 「おかあしゃん! ゆっくりたすけてね!」」 「ゆゆっ?! おちびちゃん、いまたすけにゆべしっ!」 子れいむの悲鳴に通ずる物があったのか、目を回していた親れいむが柔らかまんじゅうボ ディを左右に振りながら飛び起きた。あんこで汚れたポリ袋と中で跳ね回る可愛い子れい むに気付き、勇躍飛び出すものの、親れいむもまた袋の中。一跳ねで盛大に顔面からアス ファルトと仲良くなることとなった。 「にんげんさん、ゆっくりやめてね!」 妹れいむをかばうように、年かさの子れいむがぷくぅと膨れて威嚇する。それが功を奏 してか、若者は足を止めた。もちろん、それはゆっくりの威嚇によるものではない。 「おはようございまっす」 「おう、お疲れ!」 足を止めて挨拶する若者に、えびす顔の男が片手を上げて勝手口へ入っていく。野良ゆっ くりの生死など、だれも気にもとめない。当然命乞いに耳を傾ける者もいない。姉れいむ は膨れたまま一息に踏み潰され、中のあんこを全て吐き出した。そのままにしていては、 生き残りがあんこを中に押し戻して蘇生させてしまう。若者は靴底で皮を踏みちぎり、飾 りと混ぜて妹思いの子れいむをきっちり、あんこの塊へと変えた。 「あの、すみません……」 震える子れいむを踏み付ける若者は、その声に足を止めた。肩越しに見やれば、若い娘 が先ほどの親れいむの袋を手にしていた。親れいむは袋の中で飛んだり跳ねたり、滂沱の 涙の砂糖水で滑って転んだり大騒ぎ。 「そのゆっくり、どうなさるんですか?」 「普通に潰して燃えるゴミですけどー」 「どぼじでそん゙な゙ことい゙うの゙お゙!」 袋の中でわめく燃えるゴミに構わず、若者は足に力を入れ、燃えるゴミを製造する。ごは んが足りなくても、がまんして妹に多めに食べさせていた姉れいむも、あっという間にあ んこ玉。袋の底があんこで埋まりはじめ、跳ねた拍子にあんこで滑ったその下の妹れいむ も、仲良く姉妹と混ざり合う。 「よろしければ、そのゆっくり頂けませんか」 「えぇえ、こんなのを?!」 「え、ええ」 驚いた若者は、思わずあんこに埋まる残骸を念入りにすりつぶしていた足を止め、顔をあ げて向き直る。おとなしそうな顔だちの娘は、恥ずかしそうに頷いた。このご時世、ゆっ くりが欲しければ、デパートでもスーパーでも、食品コーナーでいくらでも売っている。 ゆっくり加工品も、置いていないコンビニの方が珍しいくらい。上品そうな身なりの娘が 野良ゆっくりを何のために欲しがるというのだろうか。若者は呆気にとられ、娘をまじま じと見つめる。娘はバッグの紐をつまんで位置を直す。 「あちゃー、まさか野良ゆっくりなんざ欲しい人がいるとは思わなくて……ほとんど潰し ちまいましたよ。すいませんねえ」 「いえいえ、とんでもないことで。この大きいのだけでも頂いてよろしいかしら?」 「こんなんでよければいくらでも。はは、その辺這いずり回ってるおまんじゅうはさすが に喰えたもんじゃありませんからねえ」 「でいぶはたべものじゃないいい!」 若者はしゃがみ込んで、袋の中身をつっかけの先で蹴ってあんこを散らす。生き残りの一 匹も、姉妹を襲った残酷な運命にあんこを全て吐き出して永遠にゆっくりしていた。 「あちゃ、こっちは全部潰れてました。すいませんね」 「ではありがたく頂戴いたしますね」 「ええ、どうぞどうぞっと」 若者に頭を下げると、娘は親れいむの袋を提げて歩いていった。若者は袋の口をきつく縛 り直し、念入りにつっかけの底でまんじゅうの皮をすりつぶす。少しでも息があると、次 のゴミの日までゆっくりゆっくりうるさいから。 「やれやれ、野良ゆっくりなんざ欲しがる奇特な人がいたもんだ。あれか、おかしい人な のかね。綺麗なのにもったいねえなあ」 あんこで一杯のポリ袋をゴミ集積箱に放り込むと、若者は勝手口から戻っていった。結局 彼はゆっくりのせいでせっかくの休憩もほとんどゆっくりできなかった。 「ゆ゙っ、ゆ゙っ、でいぶのおちびぢゃんが……」 「さ、ついたわよ」 とさりと袋詰めを三和土に落とし、娘はだばだば砂糖水を垂れ流すれいむに微笑んだ。 「ゆゆ……ここはおねえさんのゆっくりぷれいす?」 「そうよ、わたしのおうち」 「れいむもゆっくりしたいよ……」 「でもあなた汚いわ。奇麗にしましょうね」 「ゆっ?!」 バッグとれいむを置いて、娘は手早く部屋着に着替えて戻ってくると、袋ごとれいむをお 風呂場に運ぶ。水温を軽く確かめ、れいむに頭からシャワーを浴びせる。 「ゆやああああ! みずさんはゆっくりできないよ!」 「だいじょうぶ、これは人間がとってもゆっくりできるものよ」 水流に怯え、白目を剥いて硬直するれいむに構わずたっぷり濡らすと、ゆっくり用シャン プーで泡まみれにしていく。 「あわあわあわあわ、いいにおい! くすぐったいよ!」 「いい子だからあばれないの」 ゆっくりの不思議まんじゅうボディは、お互いに舐めたりす~りす~りするだけで汚れが 取れるが、野良ではどうしても汚れや臭いが残るもの。でも、信頼のお兄さん印、鬼意製 薬のゆっくりシャンプーはガンコな汚れもこんなにすっきりー! 温かいシャワーで泡を流され、れいむはプルプルと水気を飛ばす。ゆっくりできない雨 とは違って、こんなにゆっくりできる温かな水は、野良ゆっくりのれいむには未知の存在 だった。 「こぉら、あばれちゃだめよ」 「ゆ、ゆっくりー!」 すすぎ終わってふわふわタオルで包まれ、野良のれいむは生まれて初めてのゆっくり体験 に、白玉の目玉を輝かせて歓喜のゆっくりを上げた。 「乾くまで少しおとなしくしてなさい」 「ゆっくりするよ!」 タオルでぐるぐる巻きにされ、端を洗濯ばさみで止められた塊がもごもごと声をあげる。 脱衣場にれいむ包みを置くと、娘は部屋着を放りだして、豊満な肢体を惜しげもなく晒し、 野良ゆっくりで汚れた手を、水の跳ねた身体を丁寧に洗い清めていく。文字でしかお見せ できないのが残念である。 「ふう、さっぱり」 「れいむもすっきり!」 湯上がりの娘は洗い髪を乾かしながら、れいむに一切れ、バウムクーヘンを切り分けた。 「むーしゃ、むーしゃ……しっ、しあわせーっ!?」 アスファルトを割って生える雑草やゴミ箱を荒らしてきた野良ゆっくりのれいむには、そ れは全く未体験の味だった。そのあまあまは、もはや暴力的と言っても過言ではなかった。 感動に打ち震えているれいむにもう一切れ、自分の皿にも一切れ切り分ける。カップを手 に取り、娘は紅茶の香りをしばし楽しむ。 「おねえさん……」 「なあに、もっとほしいの?」 「おちびちゃんたちもゆっくりさせてあげたかったよ……」 「そう、それはとても残念だったわね」 娘も長いまつげを伏せ、紅茶のカップをソーサーに戻す。かちり、と硬質な音がひどく酷 薄に響いた。 「そろそろ暗くなるわね。さ、おうちに帰りなさい?」 優しい声色はそのままに、娘はれいむを持ち上げた。柔らかな両手に挟まれ、れいむは目 を見開き、じたじたと暴れはじめた。一度体験したゆっくりを、はいそうですかと手放せ るゆっくりがいようはずもない。 「ゆっ、ゆゆっ! おねえさん! れいむもおねえさんのおうちでゆっくりしたいよ!」 「だぁめ。ここはわたしのおうち。あなたにはあなたのおうちがあるでしょう」 「おそとはゆっくりできないよ! れいむもゆっくりさせてね!」 その言葉に、娘はころころと鈴を転がすように笑う。震える手で挟まれたまま、れいむは 大量の疑問符を浮かべ、娘の顔を見上げる。 「ゆっ、ゆっ? おねえさん、どうしてわらってるの?」 「お外は寒いし、夜は怖いわね。人間はあなたたちをゴミとしか見ていないわ。野良犬も、 野良猫も、鼠も、鳥も、蟲も。何もかもがゆっくりできないでしょう。この世界のどこに 行こうと、あなたたちゆっくりのゆっくりプレイスなんて存在しないものね。でもダメ」 満面の笑みを浮かべる娘に、目の幅で涙を流し、もみあげをぴこぴこさせ、おりぼんをぴ るぴる動かし、れいむは可愛らしさを必死でアピールする。 「でいぶはゆっくりしてるよ! おうたもじょうずにうたえるよ! おねえざんのおうぢ で! ゆっくりざぜでぐだざいい!」 その言葉に、娘は手を離し、腕を組んで、頬に指をあてて首を傾げる。ぼてっ、と転げ落 ち、期待に目を輝かせるれいむ。屈むと重たげにたゆん、とする胸に飛びつこうとするれ いむを手の平で押しとどめ、娘はにっこり微笑んだ。 「あと七回お日様がのぼって、あと七回お日様が沈んだら、また今日みたいにお風呂で奇 麗にして、あまあまも食べさせて、ゆっくりさせてあげる」 「ゆ゙っ?!」 れいむを抱え、娘は薄ら寒い扉の外へ向かう。冬の風が娘の髪をひょうと煽る。夕暮れの 風の冷たさに、形の良い唇の端を釣り上げ、れいむの髪を撫でて微笑む。たった一撫で。 そのあとはコンクリートにれいむを置いて娘は踵を返す。 「寒いわね。明日は雨かしら。きっとずっとゆっくりできないわね」 「ゆ、ゆ、ゆ」 ぴしゃり、と扉が閉まる。れいむが何度体当たりしても、軋みさえしなかった。吹き抜け る冷たい風が、れいむのゆっくりを奪っていく。お風呂を知ってしまったら、水浴びのた びに思いだしてゆっくりできなくなることだろう。人間のお菓子の味を覚えたら、何を食 べてもゆっくりすることはないだろう。ふかふかのタオルの感触を思いだして、寝床でも ゆっくりすることはできないだろう。 「ゆっくりできないよ……おちびちゃん……まりさ……」 狩りへ行って二度と戻ってこなかったまりさとのゆっくりの証。ささやかなしあわせー、 を分かち合った可愛い子ゆっくりたちはもういない。冬の夕陽がアスファルトに影を投げ かける。やがて、丸い影が、ぽいん、ぽいんと力無く跳ねて路地裏へと消えていった。 書いた物リスト ゆっくりいじめ系464 森に魚を求める 紅魔館×ゆっくり系12 突発ゆっくり茶会 ゆっくりいじめ系540 ゆっくり水雷戦 その他 ゆっくりの手引き ゆっくりいじめ系1097 アストロン ゆっくりいじめ系1014 どすのせいたい ゆっくりいじめ系1907 品評会 ゆっくりいじめ系2137 朝の光景 ゆっくりいじめ小ネタ259 緩慢しんぼ 注 これは野良犬や野良猫への餌付けや、構って捨てる行為を推奨するものではありません。 フィクションのゆっくりと現実の動物を同一視しないでね! 虐待おねえさんとの約束だよ!
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*警告* 現代物です。 ゆっくりは何も悪いことをしていませんが、ゆっくりできません。 80字改行です。その辺案配していただけると読みやすいです。 ↓以下本文 「ゆっしょ! ゆっしょ!」 「おかーしゃん、ゆっくちがんばってね!」 路地裏で事業者ゴミの袋がガサガサと音を立てていた。バスケットボール大のゆっくり れいむが袋にかじりつき、まんじゅうボディをもにゅんもにゅんとくねらせ、不気味な踊 りを披露している。まわりでは何匹ものテニスボール大の子れいむが騒ぎながら、ぽいん ぽいんと跳ねている。手足のないゆっくりではかたく縛られたゴミ袋の口をほどくことは できない。中身にありつくためには、決して容易いことではないが自治体指定のゴミ袋を なんとしてでも食い破る必要があった。 「ちっ、野良ゆっくりかよ……ウッゼぇ」 そこへ見事にでくわしたのが、休憩時間に一服つこうと出てきた店の若い者。露骨に顔を しかめてタバコをポケットにねじ込むと、ゴミ袋に夢中で彼に気付かない親れいむのこめ かみに、つっかけを深々とめり込ませた。 「ゆ゙ぼっ?!」 「おー、柔らけぇ」 白目をまん丸に剥いたまま、電信柱と情熱的な抱擁を交わす親れいむ。ごちそうまであと 一息というところで吹き飛んだ親れいむに、子れいむも仲良く一斉にゆがーんと白目で硬 直。ゆっくりは突然のゆっくりできない事態が認識できず、白目を剥いて固まってしまう 性質がある。そして、再起動までには若者がポリ袋を取って戻ってくる時間はゆうにあっ た。彼は、応援していた位置そのままに一列に並んだままで固まっている子れいむを手づ かみで次々に袋に放り込んでいく。向かいの電柱とめり込むほど親交を深めている親れい むのもみあげを掴んで引き剥がすと、ゆっゆっと楽しい顔で痙攣している不思議まんじゅ うをしばし眺めた。下膨れの顔は電柱との不本意な接近遭遇によって、平べったく潰れて 赤く跡がつき、器用にも目をぐるぐる模様にして目を回していた。 「でけぇ。二袋いるか」 若者は親れいむを別の袋に放り込んで口を縛って放り出すと、放り込まれた衝撃で気が付 いたのか、中で子れいむがはね回りはじめたもう一つの袋の口も手早く結ぶ。きちんと縛 っておかなければ、潰したときに中身のあんこが漏れて、地面が汚れてしまう。ゴミを撒 き散らすのダメ、ゼッタイ。 「めんどくせえなあ。昨日だったら燃えるゴミの日だったのによう」 彼は袋の中で寄り集まり、口々にゆっくりしていってね! と鳴き声をあげる子ゆっくり を睨み付ける。歩いていて、まだ火のついているたばこが落ちていたらとりあえず踏み消 すようなもの。都市部の野良ゆっくりの扱いは、その程度だった。 やれやれ、と息をつくと若者はまずは潰すのも楽な子ゆっくり袋に足を向けた。 「ゆっくちちていってね!」 これから自分たちに起きることを理解していない子ゆっくりは、若者を見上げて鳴き声 をあげる。ゆっくり間であればとてもゆっくりできる挨拶も、しかし、人間相手には何の 感慨ももたらすことはない。当然帰ってくるはずのゆっくりしていってね、の代わりに、 子れいむに返されたのは、硬質ゴムの靴底であった。子れいむは不思議そうな顔のまま、 中身を全て押し出されて平たくなった。 「ゆ゙ぎゃああああ?!」 若者が面倒そうに靴底をぐじぐじと捻ると、僅かに残されたあんこで断末魔の痙攣をして いた子れいむの皮も破れてあんこと混ざり合い、髪も飾りも混ざって、一息のうちに餡塊 となった。ここにきてやっとゆっくり姉妹も自分たちの運命に気付き、ポリ袋の中で跳ね 回りはじめる。しかし、どれだけ必死に逃げ回ろうとも、ポリ袋は透明で外が透けて見え ても逃げ場はなく、口もきつく結ばれて逃れることはできない。 「にんげんさん! ゆっくりやめてね! ゆっくりできなくなっちゃうよ!」 「ゆゆっ! なんにもないのにひっかかってにげられないよ!」 砂糖水と餡子で滑る袋の中、一番小さな子れいむがぽてりとひっくり返る。若者はこれ幸 いと、無防備な底を晒して動けなくなっている子れいむを踏みつける。 「なかみだしちゃだめだよ! ゆっくりがんばってね!」 「みんにゃでたしゅけるよ!」 「ゆ゙……ゆ゙ぶ、ゆ゙ぼ……!」 圧迫されて飛び出しそうなあんこを、必死に目をつむり、口をつぐんで押しとどめようと する子れいむ。妹を救おうと、姉妹は若者の足にぽにゅんぽにゅんと体当たりをはじめた り、靴底を押し上げようとするものの、内圧で薄くなった皮は姉妹の目の前でぱぁんと爆 ぜ、袋に盛大にあんこが飛び散った。 「ゆああああ?!」 「どうしてこんなことするのお!?」 「おかあしゃん! ゆっくりたすけてね!」」 「ゆゆっ?! おちびちゃん、いまたすけにゆべしっ!」 子れいむの悲鳴に通ずる物があったのか、目を回していた親れいむが柔らかまんじゅうボ ディを左右に振りながら飛び起きた。あんこで汚れたポリ袋と中で跳ね回る可愛い子れい むに気付き、勇躍飛び出すものの、親れいむもまた袋の中。一跳ねで盛大に顔面からアス ファルトと仲良くなることとなった。 「にんげんさん、ゆっくりやめてね!」 妹れいむをかばうように、年かさの子れいむがぷくぅと膨れて威嚇する。それが功を奏 してか、若者は足を止めた。もちろん、それはゆっくりの威嚇によるものではない。 「おはようございまっす」 「おう、お疲れ!」 足を止めて挨拶する若者に、えびす顔の男が片手を上げて勝手口へ入っていく。野良ゆっ くりの生死など、だれも気にもとめない。当然命乞いに耳を傾ける者もいない。姉れいむ は膨れたまま一息に踏み潰され、中のあんこを全て吐き出した。そのままにしていては、 生き残りがあんこを中に押し戻して蘇生させてしまう。若者は靴底で皮を踏みちぎり、飾 りと混ぜて妹思いの子れいむをきっちり、あんこの塊へと変えた。 「あの、すみません……」 震える子れいむを踏み付ける若者は、その声に足を止めた。肩越しに見やれば、若い娘 が先ほどの親れいむの袋を手にしていた。親れいむは袋の中で飛んだり跳ねたり、滂沱の 涙の砂糖水で滑って転んだり大騒ぎ。 「そのゆっくり、どうなさるんですか?」 「普通に潰して燃えるゴミですけどー」 「どぼじでそん゙な゙ことい゙うの゙お゙!」 袋の中でわめく燃えるゴミに構わず、若者は足に力を入れ、燃えるゴミを製造する。ごは んが足りなくても、がまんして妹に多めに食べさせていた姉れいむも、あっという間にあ んこ玉。袋の底があんこで埋まりはじめ、跳ねた拍子にあんこで滑ったその下の妹れいむ も、仲良く姉妹と混ざり合う。 「よろしければ、そのゆっくり頂けませんか」 「えぇえ、こんなのを?!」 「え、ええ」 驚いた若者は、思わずあんこに埋まる残骸を念入りにすりつぶしていた足を止め、顔をあ げて向き直る。おとなしそうな顔だちの娘は、恥ずかしそうに頷いた。このご時世、ゆっ くりが欲しければ、デパートでもスーパーでも、食品コーナーでいくらでも売っている。 ゆっくり加工品も、置いていないコンビニの方が珍しいくらい。上品そうな身なりの娘が 野良ゆっくりを何のために欲しがるというのだろうか。若者は呆気にとられ、娘をまじま じと見つめる。娘はバッグの紐をつまんで位置を直す。 「あちゃー、まさか野良ゆっくりなんざ欲しい人がいるとは思わなくて……ほとんど潰し ちまいましたよ。すいませんねえ」 「いえいえ、とんでもないことで。この大きいのだけでも頂いてよろしいかしら?」 「こんなんでよければいくらでも。はは、その辺這いずり回ってるおまんじゅうはさすが に喰えたもんじゃありませんからねえ」 「でいぶはたべものじゃないいい!」 若者はしゃがみ込んで、袋の中身をつっかけの先で蹴ってあんこを散らす。生き残りの一 匹も、姉妹を襲った残酷な運命にあんこを全て吐き出して永遠にゆっくりしていた。 「あちゃ、こっちは全部潰れてました。すいませんね」 「ではありがたく頂戴いたしますね」 「ええ、どうぞどうぞっと」 若者に頭を下げると、娘は親れいむの袋を提げて歩いていった。若者は袋の口をきつく縛 り直し、念入りにつっかけの底でまんじゅうの皮をすりつぶす。少しでも息があると、次 のゴミの日までゆっくりゆっくりうるさいから。 「やれやれ、野良ゆっくりなんざ欲しがる奇特な人がいたもんだ。あれか、おかしい人な のかね。綺麗なのにもったいねえなあ」 あんこで一杯のポリ袋をゴミ集積箱に放り込むと、若者は勝手口から戻っていった。結局 彼はゆっくりのせいでせっかくの休憩もほとんどゆっくりできなかった。 「ゆ゙っ、ゆ゙っ、でいぶのおちびぢゃんが……」 「さ、ついたわよ」 とさりと袋詰めを三和土に落とし、娘はだばだば砂糖水を垂れ流すれいむに微笑んだ。 「ゆゆ……ここはおねえさんのゆっくりぷれいす?」 「そうよ、わたしのおうち」 「れいむもゆっくりしたいよ……」 「でもあなた汚いわ。奇麗にしましょうね」 「ゆっ?!」 バッグとれいむを置いて、娘は手早く部屋着に着替えて戻ってくると、袋ごとれいむをお 風呂場に運ぶ。水温を軽く確かめ、れいむに頭からシャワーを浴びせる。 「ゆやああああ! みずさんはゆっくりできないよ!」 「だいじょうぶ、これは人間がとってもゆっくりできるものよ」 水流に怯え、白目を剥いて硬直するれいむに構わずたっぷり濡らすと、ゆっくり用シャン プーで泡まみれにしていく。 「あわあわあわあわ、いいにおい! くすぐったいよ!」 「いい子だからあばれないの」 ゆっくりの不思議まんじゅうボディは、お互いに舐めたりす~りす~りするだけで汚れが 取れるが、野良ではどうしても汚れや臭いが残るもの。でも、信頼のお兄さん印、鬼意製 薬のゆっくりシャンプーはガンコな汚れもこんなにすっきりー! 温かいシャワーで泡を流され、れいむはプルプルと水気を飛ばす。ゆっくりできない雨 とは違って、こんなにゆっくりできる温かな水は、野良ゆっくりのれいむには未知の存在 だった。 「こぉら、あばれちゃだめよ」 「ゆ、ゆっくりー!」 すすぎ終わってふわふわタオルで包まれ、野良のれいむは生まれて初めてのゆっくり体験 に、白玉の目玉を輝かせて歓喜のゆっくりを上げた。 「乾くまで少しおとなしくしてなさい」 「ゆっくりするよ!」 タオルでぐるぐる巻きにされ、端を洗濯ばさみで止められた塊がもごもごと声をあげる。 脱衣場にれいむ包みを置くと、娘は部屋着を放りだして、豊満な肢体を惜しげもなく晒し、 野良ゆっくりで汚れた手を、水の跳ねた身体を丁寧に洗い清めていく。文字でしかお見せ できないのが残念である。 「ふう、さっぱり」 「れいむもすっきり!」 湯上がりの娘は洗い髪を乾かしながら、れいむに一切れ、バウムクーヘンを切り分けた。 「むーしゃ、むーしゃ……しっ、しあわせーっ!?」 アスファルトを割って生える雑草やゴミ箱を荒らしてきた野良ゆっくりのれいむには、そ れは全く未体験の味だった。そのあまあまは、もはや暴力的と言っても過言ではなかった。 感動に打ち震えているれいむにもう一切れ、自分の皿にも一切れ切り分ける。カップを手 に取り、娘は紅茶の香りをしばし楽しむ。 「おねえさん……」 「なあに、もっとほしいの?」 「おちびちゃんたちもゆっくりさせてあげたかったよ……」 「そう、それはとても残念だったわね」 娘も長いまつげを伏せ、紅茶のカップをソーサーに戻す。かちり、と硬質な音がひどく酷 薄に響いた。 「そろそろ暗くなるわね。さ、おうちに帰りなさい?」 優しい声色はそのままに、娘はれいむを持ち上げた。柔らかな両手に挟まれ、れいむは目 を見開き、じたじたと暴れはじめた。一度体験したゆっくりを、はいそうですかと手放せ るゆっくりがいようはずもない。 「ゆっ、ゆゆっ! おねえさん! れいむもおねえさんのおうちでゆっくりしたいよ!」 「だぁめ。ここはわたしのおうち。あなたにはあなたのおうちがあるでしょう」 「おそとはゆっくりできないよ! れいむもゆっくりさせてね!」 その言葉に、娘はころころと鈴を転がすように笑う。震える手で挟まれたまま、れいむは 大量の疑問符を浮かべ、娘の顔を見上げる。 「ゆっ、ゆっ? おねえさん、どうしてわらってるの?」 「お外は寒いし、夜は怖いわね。人間はあなたたちをゴミとしか見ていないわ。野良犬も、 野良猫も、鼠も、鳥も、蟲も。何もかもがゆっくりできないでしょう。この世界のどこに 行こうと、あなたたちゆっくりのゆっくりプレイスなんて存在しないものね。でもダメ」 満面の笑みを浮かべる娘に、目の幅で涙を流し、もみあげをぴこぴこさせ、おりぼんをぴ るぴる動かし、れいむは可愛らしさを必死でアピールする。 「でいぶはゆっくりしてるよ! おうたもじょうずにうたえるよ! おねえざんのおうぢ で! ゆっくりざぜでぐだざいい!」 その言葉に、娘は手を離し、腕を組んで、頬に指をあてて首を傾げる。ぼてっ、と転げ落 ち、期待に目を輝かせるれいむ。屈むと重たげにたゆん、とする胸に飛びつこうとするれ いむを手の平で押しとどめ、娘はにっこり微笑んだ。 「あと七回お日様がのぼって、あと七回お日様が沈んだら、また今日みたいにお風呂で奇 麗にして、あまあまも食べさせて、ゆっくりさせてあげる」 「ゆ゙っ?!」 れいむを抱え、娘は薄ら寒い扉の外へ向かう。冬の風が娘の髪をひょうと煽る。夕暮れの 風の冷たさに、形の良い唇の端を釣り上げ、れいむの髪を撫でて微笑む。たった一撫で。 そのあとはコンクリートにれいむを置いて娘は踵を返す。 「寒いわね。明日は雨かしら。きっとずっとゆっくりできないわね」 「ゆ、ゆ、ゆ」 ぴしゃり、と扉が閉まる。れいむが何度体当たりしても、軋みさえしなかった。吹き抜け る冷たい風が、れいむのゆっくりを奪っていく。お風呂を知ってしまったら、水浴びのた びに思いだしてゆっくりできなくなることだろう。人間のお菓子の味を覚えたら、何を食 べてもゆっくりすることはないだろう。ふかふかのタオルの感触を思いだして、寝床でも ゆっくりすることはできないだろう。 「ゆっくりできないよ……おちびちゃん……まりさ……」 狩りへ行って二度と戻ってこなかったまりさとのゆっくりの証。ささやかなしあわせー、 を分かち合った可愛い子ゆっくりたちはもういない。冬の夕陽がアスファルトに影を投げ かける。やがて、丸い影が、ぽいん、ぽいんと力無く跳ねて路地裏へと消えていった。 書いた物リスト ゆっくりいじめ系464 森に魚を求める 紅魔館×ゆっくり系12 突発ゆっくり茶会 ゆっくりいじめ系540 ゆっくり水雷戦 その他 ゆっくりの手引き ゆっくりいじめ系1097 アストロン ゆっくりいじめ系1014 どすのせいたい ゆっくりいじめ系1907 品評会 ゆっくりいじめ系2137 朝の光景 ゆっくりいじめ小ネタ259 緩慢しんぼ 注 これは野良犬や野良猫への餌付けや、構って捨てる行為を推奨するものではありません。 フィクションのゆっくりと現実の動物を同一視しないでね! 虐待おねえさんとの約束だよ!
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モード別一覧 [#bfd80227] トレイン [#Train] キャニオン [#Canyon] キナバル [#Kinabalu] ミサイル [#Missile] デザートキャンプ [#DesertCamp] 衛星 [#Satellite] ベイエリア [#BayArea] プラズマ [#Plasma] ナイトホーク [#NightHawk] ブリッジ [#Bridge] バンカーバスター [#Bunkerbuster] フォートレス [#Fortress] ホスピタル [#hospital] EMP [#EMP] 神経ガス研究所 [#NerveGas] ヴェネチア [#venezia] ニュークリア [#NuClear] KF815 [#KF815] プレデターB [#PredatorB] ネオミサイル [#NeoMissile] モード別一覧 モード フィールド サイズ 場所 #ref error :ご指定のページがありません。ページ名を確認して再度指定してください。爆破 トレイン Train 140m×110m ★★★★ 貨物ターミナル ミサイル Missile 100m×105m ★★★ ミサイル基地 ネオミサイル NEOMissile デザートキャンプ Desert Camp 110m×100m ★★★ 砂漠地帯村落 衛星 Satellite 130m×100m ★★★ 航空宇宙管制基地 プラズマ Plasma 140m×100m ★★★★ 地方都市市内 ナイトホーク Night Hawk 145m×95m ★★★★ 軍事航空施設 バンカーバスター Bunkerbuster 105m×100m ★★★ 貧民街研究施設 ニュークリア Nuclear 100m×90m ★★★ 原子力発電所 KF815 KF815 105m×100m ★★★ 遺跡地下軍事施設 プレデターB Predator B 100m×70m ★★ 軍事施設 #ref error :ご指定のページがありません。ページ名を確認して再度指定してください。デュエル キャニオン Canyon 120m×120m ★★★★ 峡谷基地 キナバル Kinabalu 180m×120m ★★★★★ キナバル山 フォートレス Fortress 90m×70m ★★ 礼拝堂 #ref error :ご指定のページがありません。ページ名を確認して再度指定してください。脱出 ベイエリア Bay Area 90m×100m ★★ 港湾地区倉庫街 ブリッジ Bridge 140m×60m ★★ 橋上 ヴェネチア Venezia 90m×90m ★★ ヴェネツィア市内 #ref error :ご指定のページがありません。ページ名を確認して再度指定してください。奪取 ホスピタル Hospital 120m×96m ★★★ 病院 神経ガス研究所 Nerve Gas 140m×110m ★★★★ 化学兵器研究所 EMP EMP 130m×90m ★★★★ 木材工場 トレイン FIELD No.04 #ref error :ご指定のページがありません。ページ名を確認して再度指定してください。 Train サイズ 140m×110m 広さ ★★★★ 国 ウクライナ 地域 - 場所 貨物ターミナル モード 爆破モード 戦術核に運用できる濃縮ウランをパキスタンの精製施設に運ぼうとしている列車が、貨物ターミナルに停車しています。制御室や動力装置を破壊して輸送を妨害をするか、その作戦を阻止しなければなりません。 赤 列車動力装置を破壊し敵のウラニウム輸送列車の出発を遅延させよ。 青 敵から列車動力装置を防御せよ。 詳細ページ キャニオン FIELD No.03 #ref error :ご指定のページがありません。ページ名を確認して再度指定してください。 Canyon サイズ 120m×120m 広さ ★★★★ 国 ペルー共和国 地域 アンカシュ州ワイラス 場所 峡谷基地 モード デュエルモード ワイラスの峡谷基地にある最新型衛星モデムから、軍事機密情報の漏洩を傍受しました。情報工作の痕跡を隠匿するためか、情報漏洩を防ぐために衛星モデムを回収しなければなりません。 赤 衛星モデムを回収し作戦地域に移動せよ。 青 衛星モデムを回収し作戦地域に移動せよ。 詳細ページ キナバル FIELD No.02 #ref error :ご指定のページがありません。ページ名を確認して再度指定してください。 Kinabalu サイズ 180m×120m 広さ ★★★★★ 国 マレーシア連邦 地域 サバ州ボルネオ島 場所 キナバル山 モード デュエルモード 偵察用戦闘機が飛行中のトラブルにより撃墜され、ボルネオ島キナバル山に墜落しました。今後の戦局を左右する偵察内容が記録されたブラックボックスを、敵部隊よりも早く回収しなければなりません。 赤 ブラックboxを回収し作戦地域に移動せよ。 青 ブラックboxを回収し作戦地域に移動せよ。 詳細ページ ミサイル FIELD No.01 #ref error :ご指定のページがありません。ページ名を確認して再度指定してください。 Missile サイズ 100m×105m 広さ ★★★ 国 エクアドル共和国 地域 - 場所 ミサイル基地 モード 爆破モード エクアドルのミサイル基地にて、極秘に新型ミサイルの研究・開発が進められています。将来大きな脅威となる可能性のあるミサイルの完成を妨害するか、その作戦を阻止して防衛しなければなりません。 赤 敵ミサイル基地に潜入しミサイル制御機を爆破せよ。 青 敵からミサイル制御機を防御せよ。 詳細ページ デザートキャンプ FIELD No.06 #ref error :ご指定のページがありません。ページ名を確認して再度指定してください。 Desert Camp サイズ 110m×100m 広さ ★★★ 国 アラブ共和国 地域 ナイル川東部 場所 砂漠地帯村落 モード 爆破モード ナイル川東部砂漠地帯に、砂漠仕様の最新型戦車の試作機があることを偵察衛星が探知しました。この優れた機動性と火力を装備した最新型戦車の試作機を破壊するか、最新型戦車を守らなければなりません。 赤 敵の最新型戦車を破壊せよ。 青 敵から最新型戦車を防御せよ。 詳細ページ 衛星 FIELD No.05 #ref error :ご指定のページがありません。ページ名を確認して再度指定してください。 Satellite サイズ 130m×100m 広さ ★★★ 国 ルーマニア 地域 ブカレスト市 場所 航空宇宙管制基地 モード 爆破モード 新型偵察衛星の開発に成功し、その制御装置が偵察衛星と送受信を行なうブカレストの航空宇宙管制基地に設置されました。新型偵察衛星の関連施設を破壊するか、その破壊作戦を阻止して制御装置を守らなければなりません。 赤 敵の衛星アンテナもしくは衛星受信制御室を破壊せよ。 青 敵が衛星アンテナもしくは衛星受信制御室を破壊できないように阻止せよ。 詳細ページ ベイエリア FIELD No.07 #ref error :ご指定のページがありません。ページ名を確認して再度指定してください。 Bay Area (Shanghai) サイズ 90m×100m 広さ ★★ 国 中華人民共和国 地域 上海市 場所 港湾地区倉庫街 モード 脱出モード 中国上海での作戦が終了し、潜水艦で脱出しようとした時に敵部隊と衝突しました。港に停泊中の潜水艦までたどり着き脱出するか、その脱出を妨害しなければなりません。 赤 敵の固い警戒を解き潜水艦で脱出せよ。 青 敵が潜水艦に乗るまえに前面遮断せよ。 詳細ページ プラズマ FIELD No.09 #ref error :ご指定のページがありません。ページ名を確認して再度指定してください。 Plasma サイズ 140m×100m 広さ ★★★★ 国 メキシコ合衆国 地域 東部地方都市 場所 市内 モード 爆破モード 新型兵器開発で使用されるプラズマエンジンを積載した車両が、東部の地方都市を輸送中との情報を得ました。市内に停車中のプラズマ積載車両を破壊するか、その作戦を阻止して防衛しなければなりません。 赤 敵のプラズマ搭載車両を破壊せよ。 青 敵からプラズマ搭載車両を防御せよ。 詳細ページ ナイトホーク FIELD No.08 #ref error :ご指定のページがありません。ページ名を確認して再度指定してください。 Night Hawk サイズ 145m×95m 広さ ★★★★ 国 アメリカ合衆国 地域 アラスカ州アンカレッジ 場所 航空施設 モード 爆破モード 高々度爆撃だけでなく激しい空中戦までもが可能な戦略ヘリ『HH-80D Night Hawk』が試験稼動中との情報を得ました。格納庫もしくは発着場で試験運用中のナイトホークを破壊するか、その作戦を阻止しなければなりません。 赤 敵のナイトフォークを破壊せよ。 青 敵からナイトフォークを防御せよ。 詳細ページ ブリッジ FIELD No.10 #ref error :ご指定のページがありません。ページ名を確認して再度指定してください。 Bridge サイズ 140m×60m 広さ ★★ 国 アルゼンチン共和国 地域 メンドサ州 場所 橋上 モード 脱出モード メンドサでの作戦を無事に終えて帰還中、橋上にて敵部隊の待ち伏せ攻撃を受けました。橋を渡り切り脱出するか、その脱出を阻止しなければなりません。 赤 敵の厳しい警戒を解き作戦地域に脱出せよ。 青 敵が作戦地域に脱出するのを阻止せよ。 詳細ページ バンカーバスター FIELD No.11 #ref error :ご指定のページがありません。ページ名を確認して再度指定してください。 Bunkerbuster サイズ 105m×100m 広さ ★★★ 国 アフガニスタン・イスラム国 地域 - 場所 貧民街市内施設 モード 爆破モード 貧民街の極秘施設で、7mもの厚さの壁をも容易に貫通できる地下施設破壊兵器『バンカーバスター』が開発されています。開発中のバンカーバスターを破壊するか、その作戦を阻止して防衛しなければなりません。 赤 敵のバンカーバスターを破壊せよ。 青 敵からバンカーバスターを防御せよ。 詳細ページ フォートレス FIELD No.12 #ref error :ご指定のページがありません。ページ名を確認して再度指定してください。 Fortress サイズ 90m×70m 広さ ★★ 国 イギリス 地域 スコットランド 場所 礼拝堂施設 モード デュエルモード イギリス・スコットランド山中にある要塞化した礼拝堂に、軍事機密の入ったノートパソコンが隠されています。トップシークレットの情報が入ったノートパソコンを、敵部隊よりも早く回収しなければなりません。 赤 ノートブックを回収し作戦地域に移動せよ。 青 ノートブックを回収し作戦地域に移動せよ。 詳細ページ ホスピタル FIELD No.13 #ref error :ご指定のページがありません。ページ名を確認して再度指定してください。 Hospital サイズ 120m×96m 広さ ★★★ 国 アイルランド共和国 地域 - 場所 病院 モード 奪取モード アイルランド共和国にある病院施設で、貴重な遺伝子サンプルが保管されています。遺伝子研究を阻むために遺伝子サンプルを奪取するか、遺伝子サンプルを敵部隊から守らなければなりません。 赤 敵から遺伝子サンプルを奪取し味方の陣地にもどれ。 青 敵が遺伝子サンプルを奪取できないように阻止せよ。 詳細ページ EMP FIELD No.14 #ref error :ご指定のページがありません。ページ名を確認して再度指定してください。 EMP サイズ 130m×90m 広さ ★★★★ 国 モンテネグロ共和国 地域 - 場所 木材工場 モード 奪取モード 古くなった木材工場に一定範囲内のすべての電子装備をマヒさせることができる威力を持ったEMP爆弾が隠されています。威力を持ったEMP爆弾の分析のためにコントローラーを奪取し、持ち帰らなければなりません。またはコントローラーを相手チームから守らなければなりません。 赤 敵からコントローラーを奪取し味方の陣地にもどれ。 青 敵がコントローラーを奪取できないように阻止せよ。 詳細ページ 神経ガス研究所 FIELD No.15 #ref error :ご指定のページがありません。ページ名を確認して再度指定してください。 Nerve Gas サイズ 140m×110m 広さ ★★★★ 国 南極 地域 - 場所 化学兵器研究所 モード 奪取モード 南極の施設でVX系神経ガスの威力を遥かに超え、脅威レベルで核兵器に匹敵するG系神経ガス『SNOWMAN2』が開発中です。この化学兵器のワクチンを作るために必要な資料のサンプルを奪取するか、奪取を阻止しなくてはなりません。 赤 敵からサンプルを奪取し、自陣に帰還せよ。 青 敵のサンプル奪取を阻止せよ。 詳細ページ ヴェネチア FIELD No.16 #ref error :ご指定のページがありません。ページ名を確認して再度指定してください。 Venezia サイズ 90m×90m 広さ ★★ 国 イタリア共和国 地域 ヴェネト州 場所 ヴェネツィア市内 モード 脱出モード イタリア共和国の水の都ヴェネツィアで、極秘作戦遂行中に敵部隊と衝突しました。包囲網を突破し作戦目的区域に到達するか、その侵攻を妨害しなければなりません。 赤 港町での作戦を遂行すために、敵からの警戒をくぐり抜け作戦地域に移動せよ。 青 敵の移動を警戒し、作戦到達地域への到達を阻止せよ。 詳細ページ ニュークリア FIELD No.17 #ref error :ご指定のページがありません。ページ名を確認して再度指定してください。 NuClear サイズ 100m×90m 広さ ★★★ 国 ロシア連邦 地域 - 場所 原子力発電所 モード 爆破モード ロシア連邦にある原子力発電所で、非常に危険な臨界核実験が行われようとしています。原子力発電所を爆破するか、原子力発電所を敵部隊から防衛しなければなりません。 赤 ロシア連邦が関与する臨界核実験が行われる発電所を爆破せよ。 青 工作員を迎撃・阻止、発電所を守りぬけ。 詳細ページ KF815 FIELD No.18 #ref error :ご指定のページがありません。ページ名を確認して再度指定してください。 KF815 サイズ 105m×100m 広さ ★★★ 国 韓国 地域 - 場所 遺跡地下軍事施設 モード 爆破モード 遺跡地下の軍事施設ステルス機整備場で、高度な人工知能を搭載した無人ステルス機『KF815』が研究開発されています。KF815の研究室もしくは整備場を破壊するか、その作戦を阻止しなければなりません。 赤 敵のKF815を破壊せよ。 青 敵からKF815を防御せよ。 詳細ページ プレデターB FIELD No.19 #ref error :ご指定のページがありません。ページ名を確認して再度指定してください。 Predator B サイズ 100m×70m 広さ ★★ 国 アメリカ合衆国 地域 コロラド州・砂漠地帯 場所 軍事施設 モード 爆破モード アメリカ合衆国コロラド州の砂漠地帯にある軍事施設で、巡航ミサイル8基を搭載できる『プレデターB』が極秘開発中です。1階の格納庫の『プレデターB』もしくは地下1階の研究室を破壊するか、その突入作戦を阻止しなければなりません。 赤 敵のプレデターBを破壊せよ。 青 敵からプレデターBを防御せよ。 詳細ページ ネオミサイル FIELD No.20 #ref error :ご指定のページがありません。ページ名を確認して再度指定してください。 ネオミサイル サイズ ? 広さ ★★★ 国 ? 地域 ? 場所 ミサイル基地 モード 爆破モード とある基地にて極秘に新型ミサイルの研究・開発が進められています。将来大きな脅威となる可能性のあるミサイルの完成を妨害するか、相手チームからそれを守ることがミッションです。建物の外は隠れる場所が少なく、一歩狭い基地内に入ると激しい戦いとなるでしょう。なお、フィールド「ミサイル」より、いくつかの構造上の変更点があります。 赤 敵のミサイルシステムの破壊。 青 敵からのミサイルシステム破壊の阻止。 詳細ページ
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|ゲームの始め方|操作方法|3Dフィールド画面|ステータス画面|戦闘画面|特殊状態|アイテム紹介|攻略アドバイス|バグ| 3Dフィールド画面 ゲームのメインとなる、3Dフィールドでの移動画面です。 このゲームはダンジョンだけではなく、屋外などすべてのフィールドが3Dで表現されています。 なお、この画面でスタートボタンを押すと「ステータス画面」(詳しくはステータス画面)、セレクトボタンを押すと「セーブ画面」を呼び出すことができます(ただし特定の場所ではセーブできないこともあります)。 また、敵に遭遇すると「戦闘画面(詳しくは戦闘画面)になります。 画面の見方&操作方法 フィールドでの移動は、方向キーの上(↑)で前進、下(↓)で後退し、右(→)は右を向き、左(←)は左を向きます。 R1ボタンでは右に平行移動、L1ボタンでは左に平行移動します。 これらの動作は、□ボタンを押しながら行うことで、移動速度を速くすることができます。 また、△ボタンを押すと上を、×ボタンを押すと下を向くことができます。 足場の悪い場所では下を向くなど、上手に利用してください。 なお画面の左下の表示はコンパスで、現在パーティが向いている方向を示しています。 段差について フィールド上の段差は、ある程度の高さなら前進をするだけで登ることができます。 降りるときも、同じように前に進むだけで、その段差から降りることができます。 ↑この程度の高さの段差は、前進をするだけで登ることができます。降りるときも同様です。 上へ 3Dフィールド画面でのイベント  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 3Dフィールド画面では戦闘や謎解きの他にも、さまざまなイベントが発生します。 特に仲間との出会いのイベントは重要で、場合によっては相手の質問に答えなければいけないこともあります。 答え方によっては仲間にならないこともあるので、慎重に答えを選んでください。 一度で仲間にならなくても、仲間にする機会は何度かあります。 また、特定のイベントをクリアしていないと仲間にならないキャラなどもいます。 前方を調べる◯ボタンも重要です。 怪しい場所があったら、積極的に◯ボタンを押して、そこを調べてみてください。 また◯ボタンは前方を調べる他に、扉を開けるのにも使用します。 ただしイベントのクリアや、カギを手に入れるなど、条件を満たさないと開かない扉も存在します。 回復ポイントについて  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 3Dフィールドの要所要所には、パーティ全員の体力とメンタルパワー(MP)を最大まで回復し、ステータス異常(詳しくは特殊状態)を正常に戻す、「回復球」という白色の球状の物体が浮かんでいます。 回復球の前で◯ボタンを押せば利用できますが、利用するとパーティーの「テンション」(詳しくはテンション(TEN)について)が半分になってしまいます。 キャラクターの相性に関して 画面上では表示されませんが、各キャラには「相性」があります。 相性が低いと補助効果(詳しくは陣形による補助効果)の発生確率が下がるなどの弊害があります。 相性は戦闘をくり返すことで少しずつ上昇し、フィールド画面のイベントによる対応でも変化します。 なお、戦闘開始時の「鬨」の声に対する対応で、ある程度キャラ同士の相性を知ることができます。 【出典】 集英社・セタ BASTARD!! 製作委員会.PlayStation BASTARD!! -虚ろなる神々の器- 解説書.集英社・セタ BASTARD!! 製作委員会、1996、p.6-7 上へ
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プラズマフィールド [部分編集] 武神降臨 OPERATION O-00-9 緑 2-4-0 U 移動 兵装 (自動B):このカードは、「特徴:アグリッサ系」「特徴:MA」を持たないユニットにセットできない。 (ダメージ判定ステップ):《(0)》このカードを廃棄する。その場合、このカードと交戦中の敵軍ユニット1枚を、持ち主の本国の上に移す。 バウンス効果を持つ兵装。 自軍ターン・敵軍ターンの両方で使用可能で、交戦相手を本国の上へのバウンスする。セット制限が厳しいのが玉に瑕。 緑は火力、つまり破壊によるコントロールが得意な色であるのだが、それゆえディジェ《19th》やキリマンジャロの嵐、慈愛の眼差しなどといったダメージや破壊への対策効果が苦手となる。 しかしこのカードは移動による除去という事で、それらによる防御を回避できる。緑にとっては非常に貴重な効果であり、これだけでも一定の価値があると言える。 問題は、セット先が限られている事。 条件を満たすユニットは緑でもいくつか挙げられるが、特徴を参照するカードである以上、豊富とは言えない。 対応する特殊兵装を持つアグリッサとは、強襲を持つという点で相性が良い。タイミング的に、戦闘修正を与える能力とシナジーを形成しない点は残念だが。 ガンダムウォーにおいてこの記述は『「特徴:アグリッサ系」も「特徴:MA」も持たないユニットにセットできない。』の意味である。これは『「特徴:アグリッサ系」と「特徴:MA」の両方、または片方を持つユニットにしかセットできない。』と同義。(→「A」「B」を持つ(持たない))「特徴:MA」だけを持つリ・ガズィ(BWS装備)や「特徴:アグリッサ系」だけを持つサーシェス専用AEUイナクトカスタム(アグリッサ型)は、セット先として適正という事。 参考 特殊兵装 アグリッサ
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このページは、XBOXクラン海猫ちょんちょんのメンバーが共同で、XBOX360ソフトバトルフィールド2 モダンコンバットを攻略しつつ、その成果によってより強力なクランへ邁進する為のサイトです。 クランの主流ゲームが他へ移ってしまったので、このページの更新は基本終了となります。 一言コメント バックスタブ、USAの戦い(初期)追加。 -- (陸軍十字ドラマソ) 2006-05-16 18 15 56 今盛岡 よろしく -- (アマギン) 2006-05-17 17 58 29 マップ考察は無理orz誰か別の人にやらせてちょうだいーw-; -- (ふるたか) 2006-05-18 14 58 21 誰か、スナイパーでヘリを狙撃するコツを教えてください。 -- (suka) 2006-05-19 05 45 24 あと、チケットに関しての考察を。 -- (suka) 2006-05-19 05 45 35 スナイパー下手やけどコツ書いとくね-- (Vega) 2006-05-19 07 52 21 レーザーじゃなくて? -- (こじ50) 2006-05-19 17 27 47 担当のとこ書いたけど、あんなんでいいの?誰か編集してよ。 -- (こじ50) 2006-05-19 18 20 55 コージーと編集かぶったー。書いてるの消えちゃったよ。 -- (陸軍十字ドラマソ) 2006-05-19 18 23 18 えーごめーん -- (こじ50) 2006-05-19 18 42 57 てかだれやねんコージーってあやまっちゃったよワタシワルイコトシテナイネ -- (こじ50) 2006-05-19 18 44 09 フィリピン人女性かよ! -- (doraman) 2006-05-19 22 42 57 更新したときは、ここに書いてください。共通TIPにマップ選択の詳細をアップしました。 -- (doraman) 2006-05-23 01 06 53 ちなみに、右メニューその他の更新履歴で、更新されたページが全部わかるよ。で、右下メニューの差分で、前回の更新場所もわかる。 -- (suka) 2006-05-23 10 02 34 左メニューの更新履歴だ。 -- (suka) 2006-05-23 10 02 55 Dammageちょっぴり更新。 -- (W JOJO) 2006-05-27 20 12 30 メンバーだけ見れるような掲示板作ろうと思ったけど無理だった。別のでやる。 -- (suka) 2006-05-30 21 11 05 彼女いません。 -- (シモグチ) 2006-06-15 18 59 45 > 今回だけだぞd(´∀`*)グッ♪ http //mbtu.net -- (気になるね) 2012-03-06 01 30 13 ここの「あや」は誰とでもセクスする悪い子( ●≧艸≦) http //www.44m4.net/ -- (紗季) 2012-08-21 10 28 03 名前 コメント すべてのコメントを見る